もぐらんぴあ

もぐらんぴあ

もぐらんぴあは、岩手県久慈市に位置する、久慈地下水族科学館と石油文化ホールからなる複合施設です。三陸海岸の久慈湾北岸に位置し、そのユニークな立地と展示内容で知られています。

沿革

1994年、国家石油備蓄基地の作業坑を活用して「久慈地下水族科学館」が開館しました。この水族館は、地下に位置するという珍しい特徴を持っていました。
2005年には、もぐらんぴあは国土交通省の「みなとオアシス」に登録され、地域交流の拠点としての役割も担うようになりました。
2011年、東日本大震災による津波で施設が全壊し、一時営業を停止しました。しかし、同年8月には、久慈市内の空き店舗を利用して「もぐらんぴあ まちなか水族館」として営業を再開しました。その後、2016年に元の場所で防災機能を備えた水族館として再開を果たしました。

久慈地下水族科学館の概要

久慈地下水族科学館は、日本で唯一の地下水族館として、約200種類、2000匹もの魚介類を展示していました。トンネル水槽では、頭上を魚が泳ぐ様子を観察でき、地中にいながら海の中にいるような感覚を体験できました。震災後は「もぐらんぴあ まちなか水族館」として仮営業していましたが、2016年に本館が再開しました。

水槽

以下は被災前の展示概要です。

フォト水槽: カクレクマノミが展示されています。
サンゴ礁水槽: スミレナガハナダイ、クロユリハゼ、ヤエヤマギンポ、マガキガイ、シャコガイ類などがいます。
足湯水槽: ガラ・ルファ（ドクターフィッシュ）が体験できます。
ふれあい水槽: ハタタテダイ、オヤビッチャなどが泳いでいます。
日本の海: 南から奄美大島、柏島、東京湾、久慈湾、オホーツク海へと、日本列島の海を北上するように展示されています。
クラゲコーナー
トンネル水槽
毎月チェンジ水槽: 月ごとにテーマが変わる水槽です。

石油文化ホール

石油文化ホールでは、発破体験スペースや石油インフォメーションシアターがありました。こちらも東日本大震災で被災し、休業を余儀なくされましたが、2016年に水族館と共に再開しました。シアターは管理棟2階に移設されました。

もぐらんぴあ まちなか水族館

震災後、国の緊急雇用創出事業を活用し、市中心部の旧中村家具店を改装して「もぐらんぴあ まちなか水族館」が開館しました。鶴岡市立加茂水族館やサンシャイン国際水族館など、各地からの支援を受け、多くの魚や水槽が寄贈されました。また、毎年トークショーを行っていたさかなクンからも、魚やイラストが寄贈され、展示されました。2013年には、さかなクンからフグなど約100匹が寄贈されました。まちなか水族館として使用された施設には「あまちゃんハウス」が移設されましたが、2020年に閉館し、一部展示物は久慈市情報交流センターYOMUNOSUに移設されています。

交通アクセス

JR東日本および三陸鉄道リアス線 久慈駅より徒歩1分。

水槽以外の設備

地下

地下水族館（もぐらんぴあ展示）：展示内容は「水槽」を参照
石油文化ホール

1階

受付
売店
オリジナルグッズコーナー
地元の特産品コーナー

2階

石油シアター
展示室：企画展示が周期的に開催されます。

3階

防災展示室

4階

さかなクンコーナー

屋上

屋上展望台

外部リンク

もぐらんぴあスタッフブログ
もぐらんぴあfacebookページ
* もぐらんぴあみなとオアシス - 国土交通省

もぐらんぴあは、そのユニークな立地と展示内容で、訪れる人々に特別な体験を提供しています。

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