やるドラ

やるドラシリーズについて

概要

『やるドラ』は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが手がけるアドベンチャーゲームシリーズであり、Production I.Gが企画・原作・アニメを制作しています。このシリーズの強みは、すべての作品がフルボイス・フルアニメーションである点で、プレイヤーはただ物語を視聴するのではなく、実際にその物語の一部として参加することができます。さらに、エンディング後にセーブデータを活用することで、選択肢のない形で物語を再体験することもでき、普通のアニメーションを観る楽しみも提供しています。

作品一覧

『やるドラ』シリーズは、PlayStationから始まりました。以下はその主要なタイトルです：

• - ダブルキャスト（1998年6月25日発売）
• - 季節を抱きしめて（1998年7月23日発売）
• - サンパギータ（1998年10月15日発売）
• - 雪割りの花（1998年1[[1月26日]]発売）

これらの作品は、共通するテーマとして「一人暮らしの大学生が記憶喪失のヒロインと出会う」というストーリーが展開され、四季にちなんだタイトルが特徴的です。特に花が物語に重要な役割を果たし、これは元々一つの作品として開発されていたものが、作品の魅力を高めるために分割された結果です。

初期の2作品では主人公の声が入っていませんでしたが、『サンパギータ』以降は音声が追加されました。この変更により、物語への没入感が一層高まりました。各作品には他の作品の予告映像が含まれており、『ダブルキャスト』では他のキャラクターが登場するシナリオもあります。

PlayStation 2とPSPへの展開

続いて、PlayStation 2では新たなタイトルが登場します。中でも、スキャンダル（2000年6月29日発売）とBLOOD THE LAST VAMPIRE（2000年12月21日発売）が特徴的で、後者は異なるメディアから同時に物語が展開されるメディアミックスプロジェクトでした。

2005年には、初期の4作をPlayStation Portable（PSP）向けに移植した「やるドラ ポータブル」シリーズがリリースされました。これにより、シングルUMDにまとめられた内容は、CD-ROM版よりもプレイヤーにとって便利な形式となっています。PSP版には、豊富なCGギャラリーや体験版などが搭載され、さらにはクリアしたエンディングをいつでも再確認できるリプレイ機能も追加されました。

テレビとラジオ番組

『やるドラ』はテレビ番組としても展開され、1998年に放送された『ラ*ドルヤ』は、視聴者が選択肢を選ぶインタラクティブな形式で人気を博しました。観客は電話投票を行い、多い方の選択肢によって物語が進展する仕組みで、6000から10000件もの投票が集まる人気を誇りました。

この番組にはオープニングテーマやエンディングテーマがあり、視聴者は耳にも楽しませることができました。また、ラジオ番組として『ラジオジュテーム』が放送され、ドラマCDとしても商品化されました。

関連商品

さらに1999年には『やるドラ公式設定BOX』が発売され、これには4作品の原画やキャラクター設定、美術設定が収められており、ファンにとって貴重な一品となっています。『やるドラ』は、ゲームとアニメーションの融合による新たな体験を提供し、今なお多くのファンに愛され続けています。

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