よろず刑事
「よろず刑事」(よろずでか)は、朝日放送(ABC)が制作・放送した
テレビドラマシリーズです。
2006年1月14日から同年
3月18日にかけて、毎週土曜日の深夜(通常は午前0時30分開始、回によっては午前1時開始の場合もあり)に全10話が放送されました。このドラマは、主演に
川島なお美を迎え、個性豊かなレギュラーキャストに加え、各話に異なるお笑い芸人やタレントがゲスト刑事として出演するというユニークな形式が特徴でした。
物語は、
川島なお美演じる大門寺華子を中心に展開されると考えられますが、提供された情報からは具体的なストーリーラインは不明です。しかし、「よろず」というタイトルや各話のゲスト刑事の顔ぶれから、どこかコメディタッチであったり、日常の様々な事件を解決するような内容であった可能性がうかがえます。深夜帯の放送という点も、より実験的、あるいはニッチな層を狙った作品であったことを示唆しています。
特に注目すべき点は、各話で「ゲスト刑事」として登場した面々です。当時人気の、あるいはこれから人気を得るであろうお笑い芸人たちが、レギュラーキャストとどのように絡み、事件解決に貢献したのか、あるいは波乱を巻き起こしたのかは興味深い要素です。例えば、千鳥、
なすなかにし、シャンプーハット、
フットボールアワー、
中川家、
小籔千豊、
なかやまきんに君、
ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、
FUJIWARAといったバラエティ豊かな顔ぶれが出演しています。
以下に、全10話のエピソード情報をまとめます。
 エピソードリスト
※放送日はABCでの初回放送日です。
   
第1話「恨みの婚姻届」
       放送日:
2006年1月14日
       脚本:萩原芳樹
       監督:大城哲也
       ゲスト刑事:千鳥
   
第2話「ブラックジャックにおおきに」
       放送日:
2006年1月21日
       脚本:蓮行
       監督:元村次宏
       ゲスト刑事:
なすなかにし
   第3話「立看アイドル」
       放送日:
2006年1月28日
       脚本:
伊藤えん魔
       監督:山口正紘
       ゲスト刑事:
チョップリン
   第4話「萌え~大作戦」
       放送日:
2006年2月4日
       脚本:平林幸恵・数来石小織
       監督:元村次宏
       ゲスト刑事:シャンプーハット
   
第5話「バツイチママの恋」
       放送日:
2006年2月11日
       脚本:関秀人
       監督:小河久史
       ゲスト刑事:
フットボールアワー
   第6話「モノマネ刑事!」
       放送日:
2006年2月18日
       脚本:萩原秀樹
       監督:山口正紘
       ゲスト刑事:
中川家
   第7話「アイドルを守れ!」
       放送日:
2006年2月25日
       脚本:数来石小織
       監督:
鐘江稔(
MBS企画)
       ゲスト刑事:
小籔千豊、
なかやまきんに君
   第8話「ホネまで愛して」
       放送日:
2006年3月4日
       脚本:平林幸恵
       監督:大城哲也
       ゲスト刑事:
オーケイ
   第9話「淫行カメラ?」
       放送日:
2006年3月11日
       脚本:オパヤン
       監督:山口正紘
       ゲスト刑事:
ケンドーコバヤシ、たむらけんじ
   
第10話(最終話)「華子殉職!?」
       放送日:
2006年3月18日
       脚本:蓮行
       監督:元村次宏
       ゲスト刑事:
FUJIWARA
 主な出演者
   川島なお美(大門寺華子) - 主演
   
月亭八方(大山金蔵)
   
月亭八光(大山小金)
   
川下大洋(黒崎医師)
   
国木田かっぱ(シンシア)
   
須藤温子(町村澄子)
   
伊藤えん魔(灰枝)
   栃下有沙(秋山千尋)
   
森下じんせい(店長・佐野)
   松井桂三(坂本由起夫)
   
中岡優介(アキラ)
   
大平シロー(辰巳)
   
中川浩三(社長)
   
寺田有希(扇ありさ)
   
草川祐馬(森村)
   
池乃めだか(署長) - 特別出演
   ほか
 スタッフ
   プロデューサー:東浦隆夫(ABC)、古賀敬仁(
東通企画)、
松本明(A-proオフィス)
   法律監修:網本浩幸(第5話、第6話、第7話、第9話、第10話担当)
   制作協力:
東通企画
*   制作著作:ABC
このドラマは、関西ローカル局である朝日放送が深夜帯に制作した意欲的な作品であり、お笑い文化が根付いた地域性を反映してか、人気芸人を積極的にキャスティングするという独自の手法を取り入れていた点が特筆されます。短期間での放送ではありましたが、その独特な構成は、当時の深夜ドラマの多様性を示す一例と言えるでしょう。