アイスリンク仙台

アイスリンク仙台：オリンピックメダリストを輩出したスケートリンク

宮城県仙台市泉区にあるアイスリンク仙台は、年中無休で24時間営業しているスケートリンクです。三井不動産SPORTS LINK CITY FUN-TE!のスポーツ棟に位置し、国際規格サイズのメインリンク（56m×26m）を備えています。

メダリストの輩出と羽生結弦選手との深い繋がり

このリンクは、羽生結弦選手や荒川静香選手など、数々のオリンピックメダリストを輩出したことで知られています。羽生選手は仙台市出身で、17歳までこのリンクで練習を重ね、オリンピック2大会連続優勝という偉業を達成しました。荒川静香選手もトリノオリンピックで金メダルを獲得し、このリンクで練習経験があります。他にも、本田武史選手など、多くのトップスケーターがアイスリンク仙台でトレーニングを積んできました。

五輪金メダリストを3大会連続で輩出するなど、アイスリンク仙台は日本のフィギュアスケート界に大きな貢献を果たしてきました。その実績は、5大会連続での入賞者輩出という記録にも表れています。

羽生選手は、東日本大震災後から現在に至るまで、自身の著書の印税を全額アイスリンク仙台に寄付し続けており、その金額は多額にのぼります。さらに、練習生たちの送迎用バス2台も寄贈するなど、リンクへの貢献は計り知れません。

2014年と2018年の羽生選手の祝賀パレードの剰余金も、全額が宮城県スケート連盟に寄付され、アイスリンク仙台での競技会や選手の育成に役立てられました。これらの貢献から、アイスリンク仙台は世界中の羽生選手ファンにとって「聖地」とされており、仙台市の主要観光地の一つとして宣伝されています。

施設概要と営業時間

アイスリンク仙台は、一般向けには10:00～18:00の時間帯で営業していますが、平日・土日祝日や季節によって営業開始時間が異なります。それ以外の時間帯は貸し切り営業となっています。

2009年から2015年までは、東北地方で唯一の24時間通年滑走可能なスケートリンクであり、夏季には東北各地から多くの選手が練習に訪れていました。

2017年にはリニューアルを行い、羽生選手と荒川選手のギャラリー、ラウンジ、観覧席、レッスンスタジオなどが新設され、選手の練習環境はさらに充実しました。リンク周辺も約2割拡張されています。施設内には、フィギュアスケート用品店やフィットネスクラブなども併設されています。

歴史と発展

アイスリンク仙台は、1988年にダイエーの子会社が運営する「オレンジワン泉」として開場しました。新松戸アイスアリーナから長久保裕コーチが転勤してきて以来、数々の日本代表級選手を育成してきました。

ダイエーの経営不振や東日本大震災による営業停止などの困難な時期もありましたが、関係者の努力と羽生選手をはじめとする多くの関係者の支援により、営業を再開し、現在に至ります。

震災からの復興支援として、マスコットキャラクター「アイリン」関連グッズの売上も活用されています。

アクセスと周辺環境

アイスリンク仙台は、仙台市地下鉄南北線の泉中央駅または八乙女駅からバスでアクセスできます。また、東北自動車道泉ICからも車でアクセス可能です。

周辺には、ホームセンターのカインズ仙台泉店や、医療法人仙台徳洲会病院などがあります。

その他

アイスリンク仙台では、フィギュアスケート以外にも、ショートトラックスピードスケート、カーリング、アイスホッケーなどの練習も可能です。

様々な困難を乗り越え、日本のフィギュアスケート界に多大なる貢献を果たしてきたアイスリンク仙台は、これからも多くのスケーターの育成拠点として、その役割を果たしていくでしょう。

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