アイヴ・ガッタ・フィーリング

アイヴ・ガッタ・フィーリング (I've Got a Feeling)

「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、ビートルズの楽曲であり、レノン＝マッカートニーの作品として知られています。この楽曲は、ポール・マッカートニーが書いた「アイヴ・ガッタ・フィーリング」と、ジョン・レノンが書いた「Everybody had a hard year」という2つの異なる楽曲を組み合わせたものです。

1969年1月30日に行われた歴史的なルーフトップ・コンサートでレコーディングされ、1970年にリリースされたアルバム『レット・イット・ビー』に収録されました。この曲では、ビリー・プレストンがエレクトリックピアノで参加しており、楽曲に独特の彩りを添えています。

制作の背景と曲の構成

ジョンの「Everybody had a hard year」は、ゲット・バック・セッション以前に、ジョン自身によって2度レコーディングされています。1968年12月には、自宅でポータブルカセットテープに録音され、当初は「Everyone had a hard year」と歌われていました。その後、「Everybody had a hard year」に変更され、自宅の裏庭で演奏する様子がビデオに収められました。この映像は、オノ・ヨーコのアート映画で使用されています。

「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、1969年1月22日にアップル・スタジオでレコーディングされました。この時のテイクは、『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録されています。当初、『ゲット・バック』に収録される予定でしたが、最終的には『レット・イット・ビー』に収録されることになりました。

1969年1月30日、アップル・コアの屋上で行われたビートルズ最後のライブ・パフォーマンスで、この楽曲は2回演奏されました。この時の演奏が、『レット・イット・ビー』のアルバムと映画に収録されています。2003年には、『レット・イット・ビー...ネイキッド』に、2回の演奏を繋ぎ合わせ、エコーを除去したバージョンが収録されました。

クレジット

ポール・マッカートニー - ベース、リード・ボーカル
ジョン・レノン - リズムギター、リード・ボーカル
ジョージ・ハリスン - リードギター、バッキング・ボーカル
リンゴ・スター - ドラム
ビリー・プレストン - エレクトリックピアノ

カバー・バージョン

「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、数多くのアーティストによってカバーされています。

ビリー・プレストン：1970年のアルバム『エンカレッジング・ワーズ』に収録。
パール・ジャム：1991年のアルバム『TEN』の日本盤ボーナス・トラックとして収録。
ポール・マッカートニー：2005年のアメリカツアーや、2022年のコンサート・ツアー「Got Back」で演奏。特に「Got Back」ツアーでは、ルーフトップ・コンサートでのジョンの映像と音声を使用したバーチャル・デュエットが話題となりました。
* バディ・ガイ：2022年のアルバム『ザ・ブルース・ドント・ライ』に収録。

「アイヴ・ガッタ・フィーリング」は、ビートルズの歴史の中でも特に重要な楽曲の一つであり、その創造性と革新性は、後世の音楽家たちに多大な影響を与え続けています。

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