アクサイ・カザフ族自治県

アクサイ・カザフ族自治県は、中国甘粛省酒泉市に位置する自治県です。甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区の境界に位置し、紅柳湾鎮に人民政府が置かれています。

歴史

アクサイ・カザフ族自治県は、1954年にアクサイ・カザフ族自治区として成立しました。翌年の1955年に自治県へと改編されています。

行政区画

現在、アクサイ・カザフ族自治県は以下の行政区画を管轄しています。

鎮：紅柳湾鎮
郷：阿克旗郷、阿勒騰郷、阿伊納郷

産業

アクサイ・カザフ族自治県は、中国における三大石綿生産地域の一つとして知られています。確認されている埋蔵量は4,500万トンに達し、これは中国全体の埋蔵量の55%を占める量です。年間生産量は20万トンで、中国国内の生産量の半分以上を占めています。

石綿以外では、牧畜業が主要な産業であり、住民の8割がこの産業に従事しています。牧畜業の拡大に伴い、牧草地の管理を強化するなど、牧畜資源の保護にも力が入れられています。

教育

以前は、漢族の子弟を対象とした小学校・中学校と、カザフ族を中心とする少数民族の子弟を対象とした民族小学校・民族中学校が並立していました。しかし、これらの学校は統合され、小中学校を統合した校舎が建設されています。併設された幼稚園を含め、15年間の無料教育が実現しています。

一方で、高校以上の教育機関は整備されていません。そのため、高校進学を希望する学生は、敦煌市や酒泉市などの近隣都市の学校に進学しています。

アクサイ・カザフ族自治県は、石綿の生産地として、また牧畜業が盛んな地域として発展してきました。近年では、教育環境の整備も進められています。しかし、高等教育機関の不足など、今後の発展に向けて解決すべき課題も残されています。

もう一度検索