アドゥワ誠

アドゥワ 誠 - プロ野球選手のプロフィールと経歴

基本情報

アドゥワ 誠（アドゥワ まこと、英: Makoto Aduwa）は、1998年10月2日生まれで、熊本県熊本市中央区出身のプロ野球選手です。彼は広島東洋カープに所属する投手で、右投右打の選手です。

経歴

プロ入り前

アドゥワ選手は、小学校時代から熊本中央リトルで野球を始めました。中学時代も同じく野球に打ち込み、松山聖陵高等学校に進学します。ここでの1、2年生は全国的にはあまり知られた存在ではありませんでしたが、3年生の夏には第98回全国高等学校野球選手権大会にエースとして出場。試合は準優勝した北海高等学校との初戦でサヨナラ負けを喫しました。高校での2学年後輩には現在ロッテで活躍する土居豪人選手がいます。アドゥワ選手は2016年のドラフトで広島東洋カープから5位指名を受け、11月には仮契約を果たしました。

広島時代

プロの道を歩み始めたアドゥワ選手は、2018年に一軍デビューを果たします。この年、彼はリリーフとして活躍し、特に4月26日の横浜DeNAベイスターズ戦では19歳6ヶ月という若さでプロ初ホールドを記録し、球団最年少記録を樹立しました。2019年4月に一軍に昇格し、初先発が中日ドラゴンズ戦で、5月にはプロ初完投を達成。この試合の際には、自身のバットでも適時打を放ち、鈴木誠也選手や磯村嘉孝選手と共にヒーローインタビューを受けました。

2020年には二軍で10試合で5勝3敗、防御率2.19の成績を残していましたが、肩の故障により手術を受けることとなり、実戦から遠ざかりました。2021年は回復の兆しを見せるものの、別の部位の肉離れに悩まされ、投球ができない日々が続きます。

2022年には一軍復帰を目指し、二軍公式戦で成績を残すも、一軍には戻れませんでしたが、翌2023年にリリーフとして4年ぶりに一軍登板を果たします。8月29日の巨人戦での勝利により、自身の復活を印象づけました。2024年シーズンには先発に再挑戦し、開幕戦では素晴らしい投球を披露。8月6日にはプロ初の完封勝利も達成し、今後の活躍が期待されています。

選手としての特徴

彼のピッチングスタイルの特長は、最速150km/hに達するナチュラルな速球です。変化球にはチェンジアップ、カーブ、スライダーを駆使し、フィールディングにも秀でています。過去には長身からの投球フォームでしたが、肘の手術後は少しスリークォーターに近いフォームに変化しました。

プライベート

アドゥワ選手は、ナイジェリア出身の父と日本人の母の間に生まれました。母親は元バレーボール選手で、ダイエー・オレンジアタッカーズで7年間プレーした経歴があります。また、兄のアドゥワ大も投手として活動した経験があり、2021年にはBCリーグの新潟アルビレックスに所属していました。

アドゥワ誠選手は、将来のプロ野球界において大きな存在となることが期待される若手投手として、これからの成長に注目が集まっています。彼のプレーにこれからも期待しましょう。

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