アドマイヤテラ

アドマイヤテラの足跡

アドマイヤテラ（Admire Terra）は、2021年2月7日に誕生した日本の競走馬です。馬名には「冠名」と「地球」を意味するラテン語が掛け合わさっています。彼は愛らしい外見とともに、素晴らしい競技能力を持つ馬として知られています。主な勝ち鞍には、2025年の目黒記念があり、これは彼の競走馬としての成長過程を象徴する重要な勝利です。

経歴の紹介

2歳（2023年）

2023年11月19日、アドマイヤテラは京都で行われた芝2000メートルの2歳新馬戦に出走しました。このレースでは5番人気としてスタートしましたが、当初予定されていた騎手ライアン・ムーアが落馬負傷のため、急遽川田将雅が騎乗することになりました。レースでは好位を追走し、直線に入ると力強く抜け出し、ウインリベラーレに1馬身3/4差をつけ、見事デビューを勝つことで飾りました。

3歳（2024年）

2024年1月7日、アドマイヤテラは京都の芝2000メートルの3歳1勝クラスに1番人気で出走。序盤は後方に位置しましたが、3コーナーで2番手に上がり、直線ではすでに余裕をもって抜け出しました。このレースも勝利し、デビュー2連勝を達成しました。しかし、その後の皐月賞トライアルや京都新聞杯では共に4着に終わり、春のクラシック出走は果たせませんでした。

休養を経た後、7月28日の阿寒湖特別では中団からの追い上げを見せましたが、惜しくもクビ差で2着となりました。しかし、9月15日の茶臼山高原特別では好位追走から直線で抜け出し、最終的にナムラフッカーに2馬身差をつけて3勝目を挙げました。また、10月20日に行われた菊花賞では、後方からスタートし、2周目に向正面で押し上げて先頭に立つも、最終直線ではアーバンシックとヘデントールにかわされながらも3着に食い込む好走を見せました。

4歳（2025年）

アドマイヤテラは半年間の休養を経て、2025年4月13日の大阪-ハンブルクカップで復帰。3番手を追走しながらも、直線で鋭い脚を伸ばし、残り200メートルで先頭に立ちました。ニシノレヴナントの追撃を振り切り、オープン初勝利を達成しました。続いて、6月1日に出走した目黒記念では中団から直線で抜け出し、ホーエリートとの接戦をクビ差で制し重賞初制覇を達成。騎手の武豊は、デビュー以来39年連続の重賞勝利を遂げました。

秋の初戦は10月5日の京都大賞典に出走し、1番人気に支持されましたが、直線での伸びがあまり見られず、4着。続く11月30日のジャパンカップでは、レーススタート直後に躓き、騎乗の川田将雅が落馬するというアクシデントがありましたが、アドマイヤテラは空馬として走り続け、壮絶な競り合いの末に1着で入線しました。この出来事は、2008年エリザベス女王杯のポルトフィーノ以来の出来事で、競馬ファンの間で大きな話題となりました。

競走成績と血統

アドマイヤテラの競走成績は、2025年11月30日現在のもので、成長と活躍の痕跡がしっかりと刻まれています。母アドマイヤミヤビは2017年にクイーンカップを制した実績を持ち、近親には多くの活躍馬がいます。また、スプリングステークスの勝ち馬や、クラシック三冠を制した名馬ディープインパクトなど、歴史的な血統も魅力です。

アドマイヤテラは競馬界の期待を背負う存在として、今後の更なる成長が楽しみな一頭です。

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