アニカペラ: 松澤由美のアカペラカバーアルバム
『アニカペラ』は、日本の実力派
歌手・松澤由美が、特に愛されている
アニメソングをアカペラスタイルで再構築した
カバーアルバムです。この作品は
2007年6月6日に発売され、多くのアニメファンや音楽愛好家から高く評価されています。
アルバムには、松澤自身が直接手掛けた楽曲のセルフ
カバーも含まれており、過去の作品を新たな形で楽しむことができます。アカペラアレンジの魅力として、楽器が使われない分、声質やハーモニーの繊細さが際立つ点があります。聴く人にとって、声の力をより強く感じられる一枚となっており、各曲が持つ原曲の魅力を新たに引き出す工夫がなされています。
収録曲の魅力
愛・おぼえていますか
原曲は
飯島真理が歌った、アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の主題歌です。この曲をアカペラにすることで、原曲の感情が一層際立ち、聴く人に深い余韻を残します。
ルージュの伝言
荒井由実の名曲を基にしたこの曲は、アニメ映画『魔女の宅急便』のオープニングテーマです。松澤の柔らかな声が、まるで物語の一部になったかのように情景を描写します。
はじめてのチュウ
あんしんパパが歌ったこの曲は、アニメ『キテレツ大百科』のエンディングテーマ。恋の初々しさをアカペラで表現し、どこか懐かしさを感じさせます。
森口博子による原曲を
カバー。アニメ『
機動戦士ガンダムF91』の主題歌としてお馴染みのこの曲も、松澤の力強い声によって新たな息吹が吹き込まれています。
Dearest
松澤由美自身の楽曲を再度収録したセルフ
カバー。これは、アニメ映画『
機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の主題歌として多くの人に深く印象付けられています。
YOU GET TO BURNING
同じく松澤の自己
カバーで、
テレビ東京系アニメ『
機動戦艦ナデシコ』のオープニングテーマです。エネルギッシュなメロディーはアカペラで一層引き立ちます。
高橋洋子が歌うこの楽曲は『
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』のテーマソングで、特にも人気のあるナンバー。アカペラのアプローチによって、楽曲の持つメッセージの新たな解釈が生まれています。
自身の楽曲達
「地球ぎ」、「君と同じ青空」、「託す者へ〜My Dear〜」など、松澤自身の楽曲も多数収録されています。これらも聴衆に強い印象を与えるエンディングテーマとして評価されています。
結論
『アニカペラ』は、松澤由美によるアカペラの新たな試みを象徴する作品です。
アニメソングという特定のジャンルに、新たな息吹を吹き込むことで、聴く人々に心地良い響きを提供します。彼女の歌声を通じて、多くの人々がアニメの名曲を新たに体験する機会を得られることは、このアルバムの大きな魅力の一つです。