アフリカ・カリブ海・太平洋諸国とは？意味をやさしく解説

ACP諸国の概要

アフリカ、カリブ海、太平洋の諸国、通称ACP諸国は、1975年にトーゴのロメで調印されたロメ協定により形成された地域グループです。この協定は、欧州が原料供給源を安定させ、特恵的な市場地位を維持するために策定されたものであり、過去の植民地支配に対する責任も考慮されています。ACP諸国は、EU加盟国と46の分析対象国の間での協力プログラムを基盤としており、その目的は主に農産物や鉱物資源の価格安定への資金提供にあります。

ロメ協定からコトヌー協定へ

2000年にベナンで調印されたコトヌー協定では、ロメ協定の構造を引き継ぎつつ、新たに市民や民間部門、貿易連合、地方政府が協力関係に参加できるようになった点が特徴的です。これにより、これら新しい主体は各国の開発戦略に対する意見を提供したり、計画づくりに参加したり、資金の受け取りやプロジェクトの実施にも関与できるようになりました。

ACP諸国の特性

ACP諸国は、多くの小島嶼開発途上国を含んでおり、地理的な制約があるため特別な支援が求められています。1995年に結ばれた第4次ロメ協定では、内陸及び小島嶼開発途上国へ特別な配慮をし、開発障害への対処を意図した協力を意味します。

組織内の分類

コトヌー協定は、ACP諸国を以下のよう区別しています：

- 後発開発途上国：38か国が該当しており、例としてアンゴラ、ベナン、ブルキナファソなどが含まれます。
- 内陸開発途上国：15か国、例としてボツワナ、エチオピア、ルワンダなど。
- 小島嶼開発途上国：29か国が該当し、カリブ海諸国や南太平洋の国々がこちらに含まれます。

対象国の詳細

後発開発途上国

具体的には、以下の国が該当します：

…など、合計38か国。

内陸開発途上国

以下の国々がこれに分類されます：

…合計15か国。

小島嶼開発途上国

これには次の国が含まれます：

…合計29か国。

まとめ

ACP諸国は、歴史的背景を持つ多様な国々の集合体であり、その相互協力は経済的、社会的な発展に寄与する重要な枠組みとなっています。今後も、ACP諸国とEU間での関係深化が期待されます。

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