アメリカ (強襲揚陸艦)

アメリカ (LHA-6): アメリカ海軍の強襲揚陸艦

アメリカ海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」(USS America, LHA-6)は、アメリカ級強襲揚陸艦の1番艦であり、同名の艦としては4代目にあたります。本艦は、2009年7月17日にミシシッピ州パスカグーラのインガルス造船所で起工され、2012年6月4日に進水、2014年10月11日にはサンディエゴ海軍基地で就役しました。

2019年1月30日、アメリカ海軍は「アメリカ」を在日米軍佐世保基地に配備する方針を発表しました。これは、それまで佐世保基地に配備されていた「ワスプ」に代わるものです。同年4月26日には、ドック型揚陸艦「ニューオリンズ」と共に日本への配備が発表され、同年12月6日、午前7時40分ごろに佐世保基地に入港しました。

配備後、「アメリカ」は、様々な演習や共同訓練に参加しています。2020年10月20日には、三沢基地航空自衛隊所属のF-35と太平洋沖で共同訓練を実施しました。これは、航空自衛隊所属のF-35Aが米海軍の軍艦と共同訓練を行う初めての事例となりました。

2021年には、複数の演習に参加しています。6月12日から14日にかけてはフィリピン海で演習を実施し、本艦に搭載されているF-35の夜間飛行訓練も行われました。この演習には、「ニューオリンズ」、「ジャーマンタウン」といったドック型揚陸艦も参加しました。さらに、7月14日から31日にかけては、「タリスマンセイバー」という共同訓練に参加し、「ニューオリンズ」、「ジャーマンタウン」に加え、ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」、補給艦「アラン・シェパード」、給油艦「ラパハノック」など、多くの艦艇と連携しました。

同年[8月22日]]から24日にかけては、本艦を中心とする遠征打撃群(AMA ESG)が、イギリス海軍空母「クイーン・エリザベス」を中心とする英国空母打撃群]と共同訓練を実施しました。24日には、[[海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」、護衛艦「あさひ」を加え、日米英蘭の共同訓練へと発展しました。同年11月3日には、東シナ海において海上自衛隊の複数の艦艇と日米共同訓練を実施しました。

近年では、2023年2月20日に大阪に寄港しました。これは、アメリカの艦船が大阪港に入港するのは7年ぶりとなる出来事でした。

「アメリカ」は、その最新の艦載機運用能力や、多国間連携における重要な役割を担う艦艇として、今後もインド太平洋地域における安全保障に貢献していくことが期待されます。 その活動は、日米両国の防衛協力の深化を示す重要な指標となっています。また、多国間連携の強化を通じて、地域の平和と安定に大きく寄与するものと期待されます。

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