アメリカ大陸諸国の独立年表

アメリカ大陸諸国の独立年表

アメリカ大陸における各国の独立の歴史をまとめた年表です。新大陸では、かつて原住民族の帝国が存在しましたが、ヨーロッパ諸国による植民地支配を経て、18世紀後半まで独立国は存在しませんでした。

独立の潮流

18世紀後半のアメリカ合衆国の独立は、その後のラテンアメリカ諸国の独立運動に大きな影響を与えました。フランス革命やナポレオン戦争といったヨーロッパの混乱も、中南米における独立の機運を高める要因となりました。1830年までには、アラスカ、カナダ、カリブ海諸島、ギアナなどを除く主要地域が独立を達成しました。

カナダは1867年に自治権を獲得し、キューバは1902年に独立を果たしました。20世紀後半に入ると、第二次世界大戦後の脱植民地化の波に乗り、カリブ海の島々やギアナ地域でも独立が相次ぎました。

年表（20世紀後半）

1960年：国連総会で植民地独立付与宣言が採択
1962年：ジャマイカ、トリニダード・トバゴが独立
1966年：バルバドス、ガイアナが独立
1973年：バハマが独立
1974年：グレナダが独立
1975年：スリナムが独立
1978年：ドミニカ国が独立
1979年：セントルシア、セントビンセント・グレナディーンが独立
1981年：アンティグア・バーブーダ、ベリーズが独立
1983年：セントクリストファー・ネイビスが独立

ベリーズの独立により、中央アメリカから植民地は消滅しました。南米ギアナでは、イギリス領ギアナがガイアナとして、オランダ領ギアナがスリナムとして独立しましたが、フランス領ギアナはフランスの海外県として現在もフランス領となっています。

キューバ革命とパナマ運河返還

1959年のキューバ革命は、アメリカの傀儡政権を打倒し、冷戦構造の中で重要な出来事となりました。1962年にはキューバ危機が発生し、世界を核戦争の危機に陥れました。アメリカは現在もグアンタナモに基地を維持しています。

1989年には、アメリカがパナマに侵攻し、事実上の支配者であったノリエガ将軍を逮捕しました。1977年に締結された条約に基づき、パナマ運河は1999年12月31日にパナマに返還されました。

旧宗主国との関係

独立後も、旧宗主国との関係は各国によって様々です。イギリスの旧植民地の多くは、イギリス国王を元首とする英連邦王国またはイギリス連邦に加盟しています。また、イベロアメリカ首脳会議、ポルトガル語諸国共同体、フランコフォニー国際機関などを通じた連携も行われています。

関連項目

アメリカ独立戦争におけるフランス
中央アメリカ史、南アメリカ史
アジア・アフリカ諸国の独立年表 (主に20世紀後半)
アメリカ大陸の脱植民地化

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