アランヤプラテート駅

アランヤプラテート駅について

アランヤプラテート駅（タイ語: สถานีรถไอรัญประเทศ）は、タイ王国の中部に位置するサケーオ県アランヤプラテート郡にある鉄道駅です。この駅は、タイ国有鉄道の東本線に属し、便利な交通手段を提供しています。

駅の位置と交通

アランヤプラテート駅は、サケーオ県の県都であるサケーオ駅から約52.25km離れた場所にあり、バンコクのクルンテープ駅からは254.50kmの距離にあります。普通列車を利用すると、バンコクからアランヤプラテート駅までの所要時間は約4時間30分です。駅周辺は市街地に位置しており、交通の便が非常に良いため、多くの乗客が利用しています。

かつては、この駅から国境を越えてカンボジアへの運行も行われていましたが、1974年にカンボジア内戦の影響で乗り入れが停止されました。しかし、1990年代には一時的に国境手前のタイ停車場までの延伸運行が行われていました。2019年4月22日には、カンボジアロイヤル鉄道北線と再接続され、タイ国鉄の気動車がこの区間を通過するようになりました。また、2021年10月にはタイ側から初めて貨物列車が国境を越えましたが、2024年現在でも旅客列車の運行は行われていません。

運行状況

現時点では、アランヤプラテート駅での列車の発着は1日に4本（2往復）があり、すべて普通列車です。クルンテープ駅からの運賃は48バーツ（約125円）となっています。

駅の歴史

アランヤプラテート駅の歴史は、1908年1月24日に東本線のクルンテープ駅からチャチューンサオ駅までが開業したことに始まります。そこから約18年後の1926年11月8日には、東本線がアランヤプラテート駅まで延伸され、正式に完成を見ました。

• - 1908年1月24日: クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅間（60.99km）が開業
• - 1925年1月1日: チャチューンサオ駅 - カビンブリー駅（100.27km）が開業
• - 1926年11月8日: カビンブリー駅 - アランヤプラテート駅（93.24km）が開業
• - 1974年: カンボジアへの乗り入れを停止
• - 2019年4月22日: カンボジアロイヤル鉄道北線と再接続

駅の構造と設備

アランヤプラテート駅は、1面1線の単式切欠きホームを持つ地上駅です。駅舎はホームに面しており、切り欠き部分は元々貨車への荷役用に使用されていました。現在、線路は接続されていないものの、かつて蒸気機関車時代に利用されていた転車台や給水塔が残っており、歴史的な価値があります。

周辺の施設

アランヤプラテート駅周辺には、アランヤプラテート・バスターミナルが約600mの距離にあり、交通の便が非常に良好です。地元の人々や観光客にとって、重要な交通結節点となっています。

アランヤプラテート駅はその歴史とともに、地域社会にとって欠かせない存在となっています。今後の発展にも注目です。

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