アリカンテ＝エルチェ・ミゲル・エルナンデス空港

アリカンテ＝エルチェ・ミゲル・エルナンデス空港（ALC）は、スペイン・バレンシア州アリカンテ県に位置する国際空港です。年間旅客数はスペイン国内で6位を誇り、バレンシア州およびムルシア州において重要な役割を果たしています。アリカンテ市の南西約9km、エルチェ市の東約10kmに位置し、ムルシア市からは北へ約70km、バレンシア市からは南へ約160kmの距離にあります。旧名はエル・アルテット空港として知られていました。

特徴

旅客数: スペイン第6位
滑走路: 3,000mの滑走路1本(10/28)
国際線比率: 旅客便の約80%が国際線
主要路線: イギリス、ドイツ、オランダからの旅客が多い
国内線: マドリード、パルマ・デ・マヨルカ、バルセロナなど
拠点航空会社: ジェット2、ノルウェー・エアシャトル、ブエリング航空
* ライアンエアー: ヨーロッパ最大の格安航空会社であり、アリカンテ空港から多数の路線を運航。同社にとって4番目に大きな拠点。

歴史

1967年5月4日、古いラ・ラバーサ飛行場に代わり、エル・アルテット空港として開港しました。空港名は所在地であるエル・アルテット地区に由来します。1969年にはイベリア航空がアリカンテとマドリード、バルセロナを結ぶ定期便を開始。1970年代初頭には年間旅客数が100万人を突破し、新ターミナルの建設が計画されました。1980年には滑走路が3,000mに延長され、1996年には大規模な改修工事が行われました。

2011年には新ターミナルがオープンし、年間最大2,000万人の旅客を受け入れられるようになりました。これにより、旧ターミナル1とターミナル2は閉鎖されましたが、将来的には新ターミナルと接続し、再び利用可能となる予定です。かつてはイベリア航空が主要な航空会社でしたが、格安航空会社の台頭により、2004年にはイージージェットにその座を譲り、2009年にはライアンエアーがアリカンテ空港のリーディング・キャリアとなりました。

ターミナル

現在、空港で利用されているターミナルは新ターミナルのみです。

新ターミナル（ターミナルN）

2011年3月23日にオープン。広さは333,500平方メートルで、ターミナル1と2の合計面積の6倍以上を誇ります。96台のチェックインカウンター、40個の搭乗ゲート、15個のボーディング・ブリッジ、16個の荷物コンベアを備えています。ターミナルは、Cゲートがあるプロセッサーエリアと、Bゲートがあるドックエリアに分かれており、シェンゲン協定加盟国への便は両方のエリアを使用しますが、協定外への便はドックエリアのみを使用します。

ターミナル1（閉鎖中）

かつては38台のチェックインカウンターと9個の荷物コンベアを持ち、11個の搭乗ゲートのうち5個にボーディング・ブリッジがありました。現在は閉鎖されていますが、新ターミナルとの接続後に再開予定です。

ターミナル2（閉鎖中）

2007年1月にオープン。14台のチェックインカウンター、6個の搭乗ゲート、2個の荷物コンベアを備えていましたが、ボーディング・ブリッジはありませんでした。現在は閉鎖されており、プライベート便や航空救急などの専用ターミナルとして再開が検討されていますが、具体的な日程は未定です。

就航航空会社と就航地

[就航航空会社と就航地のリストは省略]

統計

2013年の旅客数は9,638,860人で、前年比8.8%増を記録しました。2000年以降、2009年と2012年を除き、旅客数は増加傾向にあります。

アクセス

アリカンテ空港へのアクセスは、バス、タクシー、自家用車（N-338線）が利用可能です。将来的には鉄道やトラムの路線も計画されており、新ターミナル近くには駅の用地が確保されています。2011年には新ターミナル近くに新しい駐車場がオープンしました。

もう一度検索