アルゴリダ県

アルゴリダ県は、ギリシャ共和国のペロポネソス地方に位置する行政区で、県都はナフプリオです。ギリシャ語では「Αργολίδα」と表記され、古代ギリシア語では「Ἀργολίς」と呼ばれていました。

地理

アルゴリダ県は、ペロポネソス半島の東部に位置し、その地形は変化に富んでいます。県の中央部には農地が広がっていますが、南部と東部は海岸線に面しており、西部、北東部、東部は山地となっています。この多様な地形が、オレンジやオリーブといった豊かな農産物を生み出しています。

アルゴリダ県は、西と南西でアルカディア県、北でコリンティア県、東と南東でピレウス県のトリジン地域と隣接しています。また、南はアルゴリコス湾に面しており、古代にはアルゴリスの一部であったトリジンも含まれていました。県の北西部には、リルキア山脈やトラヒ山脈が連なっています。

主要な都市

人口3,000人以上の主要な都市としては、以下のものがあります（2001年国勢調査に基づく）。

アルゴス（アルゴス＝ミネキス市）：24,239人
ナフプリオ（ナフプリオ市）：13,822人
クラニディ（エルミオニダ市）：6,719人

歴史

アルゴリダ県は、歴史的に行政区分の変遷を経験してきました。1833年から1899年まで、イドラ島やスペツェス島、キティラ島などを含むアルゴリドコリンティア県の一部でした。1909年にはコリンティア県の地域も編入されましたが、1949年にコリンティア県が分割されたことで現在の形に至っています。1998年には、洪水により大きな被害を受けました。

行政区画

アルゴリダ県は、以下の自治体（ディモス、市）で構成されています。

アルゴス＝ミネキス（Argos-Mykines）
ナフプリオ（Nafplio）
エルミオニダ（Ermionida）

カリクラティス改革（2010年）以前は、16の基礎自治体（14のディモスと2つのキノティタ）で構成されていましたが、改革後は、これらの旧自治体が新しい自治体（ディモス）の一部である行政区（ディモティキ・エノティタ）となっています。

郡（エパルヒア）

かつては3つの郡（エパルヒア）が存在しましたが、2006年以降、法的な位置づけは行われていません。

交通

アルゴリダ県内には、以下の主要な道路が通っています。

欧州自動車道路E65号線
国道7号線
国道70号線

マスメディア

アルゴリダ県では、以下の新聞、ラジオ、テレビなどのメディアが利用可能です。

新聞
Argeiakon Bima
Ta Nea tis Argolidos

ラジオ
Argaiki Radiofonia
Argos Radio Deejay
Cool FM
Dimotiko Radiofoniou Nafpliou
Radio Argolida
Radio Ermionida
Radio Kranidi
Style 89.6

テレビ
Max TV

この地域は、古代ギリシャの遺跡も多く、歴史と自然が豊かな場所として知られています。オレンジやオリーブの栽培が盛んであり、これらの特産品は地元の経済を支えています。

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