アルバート・アーノルド・ベネット

アルバート・アーノルド・ベネット

アルバート・アーノルド・ベネット（Albert Arnold Bennett、1849年4月16日 - 1909年10月12日）は、アメリカ北部バプテストの宣教師であり、横浜バプテスト教会の牧師として知られています。彼は現在の関東学院の源流となる横浜バプテスト神学校を設立し、初代校長としてその発展に大きく貢献しました。一般的には「ベンネット」と表記されることが多いです。

生涯

ペンシルベニア州フィラデルフィアで、父エドワード・A・ベネット、母ジュディスの息子として生まれたベネットは、1872年に名門ブラウン大学を卒業後、1875年にはシカゴのバプテスト・ユニオン神学校を卒業しました。その後、マサチューセッツ州ハリストンのバプテスト教会で牧師を務めました。

1879年9月30日、メラ・イザベル・バロウズ（1858 - 1936）と結婚。同年12月6日には、夫婦で日本へと渡りました。横浜を拠点として、神奈川県内や八王子などで伝道活動に従事する傍ら、1884年10月6日に横浜バプテスト神学校を設立し、日本人伝道者の育成に尽力しました。1886年には、ネイサン・ブラウンの死去に伴い、横浜バプテスト教会の牧師に就任しました。

1896年6月15日に発生した明治三陸地震による津波災害では、その被害調査と救援活動に一ヶ月間奔走しました。被災者のために献身的に活動する姿は、多くの人々に感銘を与えました。

1909年10月11日、横浜バプテスト神学校創立25周年記念会に病をおして出席しましたが、その翌日に死去しました。彼の遺体は横浜外国人墓地に埋葬されました。讃美歌 (1954年版)』48番「しずけきゆうべの」は、ベネットが作詞し、妻のメラが作曲したものです。夫婦で信仰を重んじ、日本のキリスト教界に貢献したことが偲ばれます。

関東学院大学の金沢八景キャンパスにある多目的ホールは、「ベンネットホール」と名付けられており、彼の功績を今に伝えています。

参考文献

『A・A・ベンネット研究』、高野　進、ヨルダン社、1995年発行

関連項目

関東学院大学
関東学院中学校高等学校
関東学院六浦中学校・高等学校
日本バプテスト同盟

外部リンク

学校法人関東学院

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