イイデケンシン

イイデケンシンの紹介

イイデケンシン（Iide Kenshin）は、日本の競走馬として名を知られた存在です。彼の名前には冠名と上杉謙信に由来した「ケンシン」が含まれており、その名の通り戦う姿勢と競走のスピリットを感じさせます。彼の競走生活は波乱万丈で、多くのファンに愛されました。

経歴

2歳時の活躍

2007年7月7日、イイデケンシンは函館競馬場で行われた芝の2歳新馬戦でデビューを果たし、1.9倍の支持を受けて初勝利を手にしました。その後、重賞初挑戦の函館2歳ステークスでは3着に終わり、続くクローバー賞では期待に反して最下位という厳しい結果に直面しました。しかし、ダート初戦では予想を覆し見事に勝利を収め、オープン馬の仲間入りを果たしました。

特に12月19日に行われた全日本2歳優駿では、好スタートから逃げ切り勝ちを収め、JpnI初挑戦での重賞及びJpnI初勝利を飾りました。この勝利は、昆貢厩舎にとっても馬主にとっても特別な意味を持つものでした。

3歳時の挑戦

2008年、イイデケンシンはUAEダービーへの挑戦も視野に入れて準備を進めました。日本馬として唯一選出され、正式に出走することが発表されました。しかし、芝レースの共同通信杯で13着、ドバイミーティングでも8着と厳しい展開が続きました。その後、栗東・池添兼雄厩舎に移籍し、国内復帰戦ではさらに難しい結果が続きました。様々なレースに挑んだものの、思うような成果が得られず、2008年末にJRA競走馬登録を抹消しました。

4歳からの新たなスタート

2009年、イイデケンシンは園田競馬へ移籍し、新たなステージを迎えました。初戦は2着でしたが、その後は名古屋大賞典での9着や2勝など様々な結果を残しています。また、同年後半には連勝も果たし、徐々に力を取り戻しつつありました。

成熟した競走馬として

2010年にはさらなる成長を遂げ、時折好成績を収めつつ、名古屋大賞典での挑戦や、兵庫ゴールドトロフィー出走など様々な経験を重ねました。そして、2011年には一般戦での勝利を挙げつつ、名古屋大賞典での出走も経験しましたが、厳しい結果が続く中で、根性を見せ続けました。

引退後の生活

2012年には再び勝利を飾ったものの、その後のレースにおいては勝ち星に恵まれず、2013年には登録を抹消されました。その後、イイデケンシンは乗馬に転身し、鹿児島県の上村乗馬苑で新しい生活を始めました。

エピソード

イイデケンシンには、同じ年に生まれ、同じ厩舎に所属していた競走馬のイイデシンゲンがいます。こちらも武田信玄にちなんだ名前を持っており、競馬界で共に歩んできた馬たちの絆を感じさせます。

血統背景

彼の母はヘヴンリーアドヴァイスで、その血統にはパーソナルラッシュ（ダービーグランプリ勝ち馬）とのつながりもあります。イイデケンシンの活躍を支える血統の背景には、様々な名馬との魅力的な繋がりが見え隠れしています。

イイデケンシンは、競馬の世界で数々の挑戦に打ち勝ちながら、ファンや関係者に愛され続けた馬です。彼の競走生活は、馬の可能性とそれぞれが持つストーリーの豊かさを教えてくれます。

もう一度検索