イオンシネマズ

イオンシネマズ株式会社

イオンシネマズ株式会社（AEON CINEMA Corp.）は、かつてイオングループに存在した映画興行会社です。2013年7月1日に、ワーナー・マイカル・シネマズを運営していた株式会社ワーナー・マイカルと合併し、法人としては消滅しました。合併後の社名はイオンエンターテイメント株式会社となっています。しかし、シネマコンプレックスの名称としては、イオンシネマズが運営していた「イオンシネマ」が現在も継続して使用されています。

歴史

イオンシネマズは、1999年4月1日にジャスコ株式会社（現在のイオン株式会社）の100%出資子会社として、資本金2億円で設立されました。同年6月29日には、シネマコンプレックス「イオンシネマ」の第1号店として、京都府久世郡久御山町のジャスコ久御山店（現在のイオンモール久御山）に「イオンシネマ久御山」をオープンしました。

この開業にはソニー株式会社も協力し、音響や劇場作りに携わりました。特に、音響面ではソニー・ダイナミック・デジタル・サウンド（SDDS）が優先的に導入されました。また、設立時のロゴはソニーのデザイン室が考案したもので、イオンシネマの英字の「C」に十字が重なった特徴的なデザインでしたが、後のホームページ上のロゴとは若干異なるものでした。

統合前の段階で、イオンシネマズは全国に13の劇場を展開しており、その多くがイオングループの店舗（イオンモールなど）に併設されていました。また、コンセッションでは全館でペプシコーラを販売していました。

ワーナー・マイカルとの統合

2013年2月28日、タイム・ワーナーグループが資本を撤退したことにより、ワーナー・マイカル（ワーナー・マイカル・シネマズを運営）はイオンの完全子会社となりました。同年7月1日には、ワーナー・マイカルを存続会社とし、イオンシネマズを吸収合併。社名は「イオンエンターテイメント」に変更されました。

当初は3年以内に、その後は同年内にワーナー・マイカル所有の劇場名をイオンシネマに変更する予定でしたが、実際には会社統合と同日に名称統一が行われました。看板などの変更も同年内に全劇場で完了しました。

統合前のイオンシネマの劇場数は13サイトでしたが、統合後は合計74サイト、スクリーン数では609となり、合併時点のサイト数・スクリーン数ともにTOHOシネマズを抜いて日本国内第1位となりました。

統合前の6月28日から6月30日までの3日間は、イオンシネマ13サイトで「イオンシネマズからのありがとうの3日間」と題したイベントが開催されました。また、統合後の7月1日から7月7日までの7日間は、計74サイトで「新生イオンシネマ誕生祭」として様々なイベントが開催されました。

統合後のロゴは、旧イオンシネマのものと同じデザインが使用されていますが、色が赤からローズレッドに変更され、「AEON CINEMA」の書体も旧ロゴより若干角ばったものに変更されています。

劇場

以下は、2013年6月までイオンシネマズが運営していた13の映画館です。ワーナー・マイカル・シネマズとの統合後の現在のイオンシネマについては、「イオンエンターテイメント#劇場」を参照してください。

イオンシネマ久御山
イオンシネマ大高
イオンシネマ各務原
イオンシネマ春日部
イオンシネマ高崎
イオンシネマ太田
イオンシネマ新潟南
イオンシネマ浦和美園
イオンシネマつきみ野
イオンシネマ茅ヶ崎
イオンシネマ海老名
イオンシネマ市川妙典
イオンシネマ岡山

出典

イオンシネマ公式サイト

関連項目

シネマパレ - イオンリテール経営の映画館（秋田フォーラス内）
イオンファミリーシアター能代 - イオンリテール経営の映画館（能代ショッピングセンター内）
イオンスペースシネマ野田 - イオンリテール経営の映画館（イオンノア内）
ワーナー・マイカル・シネマズ - イオンシネマに統合されたシネマコンプレックス

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