イタロ・ディスコ

イタロ・ディスコとは

イタロ・ディスコは、1980年代にイタリアを中心に隆盛した音楽ジャンルです。当時、アンダーグラウンドなダンスミュージック、ポップミュージック、電子[[音楽]]が融合し、独自の進化を遂げました。アメリカのHi-NRGやフランスのユーロ・ディスコなど海外の音楽からも影響を受け、多様なジャンルへと発展しました。

サウンドの特徴

イタロ・ディスコのサウンドは、主に電子ドラム、ドラムマシン、シンセサイザーを用いて構成されています。ヴォコーダーが使用されることもあります。楽曲は、英語で歌われることが多く、イタリア語やスペイン語で歌われることは比較的少ないです。

ジャンルの誕生と衰退

このジャンルの名前は、1982年にイタリア国外で音楽のライセンス供与とマーケティングを開始したレーベル「ZYX Music」の活動と深く関わっています。1990年代初頭には人気が衰退しましたが、その後、ユーロビート、イタロハウス、ユーロダンスなどの派生ジャンルを生み出しました。

関連ジャンル

スペース・ディスコ

スペース・ディスコは、1970年代半ばから後半にかけてヨーロッパで誕生したディスコの一種です。映画『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』などのSF作品の影響を受け、宇宙をテーマにしたサウンドが特徴です。スペース・シンセと混同されることもあります。

サウンドの特徴

スペース・ディスコは、メロディーよりもスペーシーな音の雰囲気を重視します。宇宙を想起させるサウンドエフェクト、SF映画のようなオーケストラセクション、スペースロックから着想を得た音響などが特徴です。テンポは120～140BPM程度の中速です。イタロ・ディスコとの類似点もありますが、スペース・ディスコはよりメロディアスな要素が少なく、残響のないドラムマシンのビートが特徴です。1980年代初頭に人気が衰退しましたが、1990年代のフレンチ・ハウスに影響を与えました。

スペース・シンセ

スペース・シンセは、1980年代初頭にスペース・ディスコとシンセポップの影響を受けて生まれたジャンルです。イタロ・ディスコの系統の一つとされています。陶酔感のあるメロディー、変調されたシンセサイザー、オーケストラルヒット、シンセブラスの和音、リンドラム、宇宙的な効果音、控えめなボーカル、ヴォコーダーなどを特徴とします。

ポスト・ディスコとハウスミュージックとの関連

イタロ・ディスコは、ポスト・ディスコやハウスミュージックにも影響を与えたと考えられています。特に、シンセサイザーを多用したサウンドや、ダンスミュージックとしての要素は、後の音楽シーンに大きな影響を与えました。

参考資料

関連書籍

サイモン・レイノルズ (2013). Generation Ecstasy: Into the World of Techno and Rave Culture. Routledge.

外部リンク

Eurodance Magazine - イタロ・ディスコ及びユーロジャンルに関する音楽ブログサイト。
Club Disco
The World of Italo Disco interviews
Scene and heard: Italo-disco
Italo artists' real names
* Italo song lyrics

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