インターパーク宇都宮南

インターパーク宇都宮南：北関東最大級の商業拠点

栃木県宇都宮市と河内郡上三川町にまたがるインターパーク宇都宮南は、都市再生機構（UR都市機構）が開発した大規模な複合型工業流通団地です。広大な敷地面積を誇り、今では北関東を代表する商業集積地として発展を遂げています。略称として「インパ」や「IP宇都宮」も広く使われています。

概要と立地

インターパーク宇都宮南は、宇都宮市インターパーク一丁目から六丁目、および河内郡上三川町の一部にまたがり、総面積は137.5ヘクタールにも及びます。商業施設の営業面積は約8万7000平方メートルで、1万台以上収容可能な駐車場を備えています。

その立地は、北関東自動車道宇都宮上三川インターチェンジ、新4号国道、宇都宮環状道路に隣接しており、抜群のアクセスを誇ります。この利便性の高さから、大型ショッピングセンターやホームセンター、家電量販店、ドラッグストアなど、多様なロードサイド店舗が集積しています。

特に、ジョイフル本田宇都宮店の進出以降は、宇都宮都市圏のみならず、小山市、栃木市といった近隣都市、さらには茨城県や栃木県北部からも多くの買い物客が訪れるようになりました。

主要商業施設

インターパーク宇都宮南には、数多くの商業施設が進出しています。その中心となるのが、福田屋百貨店が開発した「インターパークFKDタウン」です。

インターパークFKDタウンは、以下の4つの施設から構成されています。

FKDショッピングモール宇都宮インターパーク店：百貨店とショッピングセンターを融合した大型施設で、20～30代の子育て世代をターゲットとしたテナント構成が特徴です。MOVIX宇都宮も併設されています。
インターパークショッピングビレッジ（IPSビレッジ）：屋外型の専門店モールで、ファッション関連店舗を中心に約70店舗が入居しています。
インターパークショッピングスタジアム（IPSスタジアム）：屋内型のモールで、ユニクロや西松屋などが入居しています。スポーツクラブも併設されています。
インターパークショッピングステージ（IPSステージ）：H＆Mやスターバックスなどが入居する、ビレッジとスタジアムを繋ぐ役割を担う施設です。

その他にも、ジョイフル本田宇都宮店（大規模ホームセンター）、カトレアガーデン宇都宮南（専門店街、2024年11月解体予定）、多くの飲食店、専門店などが集積し、多様なニーズに対応しています。

交通アクセスと公共交通機関

インターパーク宇都宮南へのアクセスは車を利用するのが一般的です。しかし、週末や休日は周辺道路の渋滞が深刻な問題となっています。特に新4号国道や宇都宮環状道路の混雑は著しく、インターパークへの流入が集中します。

公共交通機関としては、宇都宮駅西口からインターパークへの無料送迎バスが運行されています。また、関東自動車の路線バスも運行されていますが、本数は少ないです。最寄りのJR雀宮駅からの公共交通機関は、現状では整備されていません。

無料送迎バスは、宇都宮駅とインターパーク間を循環運行しており、各商業施設に停車します。ただし、土日祝日や学校休業日は混雑が予想されるため、注意が必要です。

その他

インターパーク宇都宮南には、商業施設以外にも、多くの企業が進出しています。例えば、トヨタ自動車北関東分室や、複数の金融機関支店などがあります。

今後、更なる発展が期待される一方で、周辺道路の渋滞対策や公共交通機関の充実などが課題となっています。

参考文献

栃木県地位向上委員会 編『栃木のおきて トチギを楽しむための51のおきて』泰文堂、2014年2月25日

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