インターメゾ

インターメゾ：英国育ちのステイヤーが日本の競馬史に刻んだ足跡

インターメゾは、イギリスで生まれ育ち、競走馬として、そして種牡馬として、日本競馬史に大きな足跡を残したサラブレッドです。11戦3勝という成績の中に、1969年のセントレジャーステークス制覇という輝かしい実績があります。この勝利は、インターメゾの能力の高さを示すものであり、その後の種牡馬としての成功の礎となりました。

競走馬を引退した後、インターメゾは日本中央競馬会によって購入され、日本軽種馬協会七戸種馬場で種牡馬としてのキャリアをスタートさせます。彼の血を受け継いだ産駒たちは、多くの競走で活躍を見せ、インターメゾの優れた遺伝子を示しました。特に注目すべきは、長距離レースで活躍するステイヤータイプの産駒が多かった点です。これはインターメゾ自身の競走馬時代の特性が、遺伝子を通して受け継がれたものと考えられます。

インターメゾの代表的な産駒としてまず挙げられるのは、グリーングラスです。グリーングラスは菊花賞、天皇賞（春）、有馬記念と、クラシックレースを含む主要GI競走を制覇し、日本競馬史に名を刻む名馬となりました。他にも、カールスバット、オーゴンタケル、タカラテンリュウ、ミスタールマンといった産駒がそれぞれの競走で勝利を収め、インターメゾの種牡馬としての能力の高さを証明しています。

さらにインターメゾは、ブルードメアサイアー（母の父）としても大きな成功を収めました。代表的な例として、スーパークリークとサクラスターオーが挙げられます。スーパークリークは天皇賞（春）、天皇賞（秋）、菊花賞と、主要GI競走を3勝という偉業を達成しました。サクラスターオーも皐月賞と菊花賞を制覇するなど、一流の競走馬として活躍しました。これらの活躍は、インターメゾの血統がいかに優れていたかを物語っています。

1980年代に入ると、ノーザンテーストなどの新鋭種牡馬が登場し、インターメゾの産駒は以前ほどの注目を集めなくなりましたが、彼は1991年まで現役種牡馬として活躍し続けました。長年に渡る種牡馬生活を通して、インターメゾは日本の競馬界に数多くの優れた競走馬、そしてその母となる繁殖牝馬を送り出し、その遺伝子は現代の競馬にも影響を与え続けています。

インターメゾは、競走馬としての活躍と、種牡馬としての成功によって、日本競馬の歴史に重要な役割を果たしたと言えるでしょう。彼の血統は、多くの名馬の礎となり、日本のサラブレッド界に多大な貢献をしたのです。インターメゾの功績は、これからも日本の競馬ファンに語り継がれていくことでしょう。彼の活躍と、その血統を受け継いだ名馬たちの活躍は、日本の競馬史における重要な一ページを飾るものです。彼の物語は、競走馬、そして種牡馬としての成功と、その血統の素晴らしさを後世に伝える、貴重な記録となっています。

[主な産駒一覧]
1973年産：グリーングラス（菊花賞、天皇賞（春）、有馬記念）
1974年産：カールスバット（京王杯オータムハンデ）
1976年産：ワカムシャ（京成杯2着、ラジオたんぱ賞3着）
1978年産：オーゴンタケル（小倉記念）、ステイード（ゴールドジュニアー、青雲賞）、サクラスマイル（エリザベス女王杯3着、ラジオたんぱ賞3着。サクラスターオーの母）、カツマサタイコウ（三条記念、札幌記念2着）
1979年産：タカラテンリュウ（東京新聞杯、ダイヤモンドステークス、毎日王冠）、ヒシノレビン（二十四万石賞、建依別賞）
1981年産：ミスタールマン（目黒記念）
1986年産：ドウカンホープ（きさらぎ賞2着、東京障害特別（秋）3着）

[ブルードメアサイアーとしての主な産駒]
1984年産：サクラスターオー（皐月賞、菊花賞）、マロングラッセ（金鯱賞）
1985年産：スーパークリーク（天皇賞（春・秋）、菊花賞）
1989年産：ワンモアラブウエイ（カブトヤマ記念、小倉大賞典）

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