インフォシーク

インフォシーク（Infoseek）とは

インフォシーク（Infoseek）は、かつて日米で展開されていたポータルサイトです。アメリカのインフォシーク社が運営していましたが、後にアメリカ法人はウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され、go.comというポータルサイトになりました。一方、日本法人は楽天に買収・合併され、現在は楽天が「Infoseek」ブランドを運営しています。

主なサービス

インフォシークは、多岐にわたるサービスを提供していました。以下に主なサービスをまとめます。

検索エンジン: かつては独自の検索エンジンを使用していましたが、2010年11月以降はGoogleの検索エンジンに切り替えられました。過去にはInktomiやGoogleも利用していました。
ニュース（Infoseek ニュース）: 最新のニュース記事を提供していました。
テレビ番組表（Infoseek テレビ番組表）: 2010年10月より休止されています。
ブログ（楽天ブログ）: 楽天が運営するブログサービスです。
辞書（Infoseek マルチ辞書）: かつては様々な辞書サービスを提供していましたが、2020年12月14日にサービスを終了しました。サービス終了前は、コトバンクからの情報提供を受けていました。
翻訳（Infoseek マルチ翻訳）: テキスト翻訳サービスで、英語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語と日本語間の翻訳に加えて、関西弁への翻訳機能も搭載していました。翻訳エンジンにはCross Languageを採用していましたが、2020年12月14日にサービスを終了しました。
地図（Infoseek 地図）: 地図情報を提供していました。
路線情報（Infoseek 乗換案内）: 電車の経路、所要時間、運賃などの情報を検索できるサービスです。
Webメール（Infoseek メール）: 2014年8月1日にマイクロソフトに移管され、Outlook.comにてサービスが継続されています。新規メールアドレスの取得は2014年4月9日に終了しました。
ホスティングサーバ（infoseek isweb）: 2010年から2012年にかけて順次サービスが終了しました。
動画（楽天無料動画）: 楽天イーグルスTV、楽天ランキングTV、楽天TVショッピングなどの動画コンテンツを提供しています。
インターネットオークション（楽天オークション）: 2016年にサービスが終了しました。
求人（楽天仕事市場）: 転職、紹介、アルバイト、派遣などの求人情報を掲載していました。

歴史（日本法人）

インフォシークの日本法人設立から現在までの主な出来事をまとめました。

1996年: デジタルガレージが米国インフォシーク社と業務提携し、日本での事業を開始しました。
1998年11月: 日本法人としてインフォシークジャパン株式会社が設立されました。
1999年6月: 米インフォシーク社はデジタルガレージとの契約を解消し、米国本社100%子会社として株式会社インフォシークを設立しました。
2000年12月: 日本法人が楽天に買収され、同社の100%子会社となりました。
2001年7月: トライネット（後の平成電電）の無料ウェブサイトホスティングサービス"freeweb"を買収し、「infoseek isweb」としてサービスを開始しました。
2002年10月: 無料ウェブサイトホスティングサービス事業の株式会社フープス（サイバーエージェントとオン・ザ・エッヂの共同設立会社）を買収し、iswebに併合しました。
2003年9月: ライコス（日本法人）とともに親会社の楽天に吸収合併されました。ポータルサイトはinfoseekブランドで継続されました。

ザ・インフォシーク

インフォシークのイメージキャラクターとして、2000年のTVCMに登場した覆面レスラー「ザ・インフォシーク」がいました。このキャラクターはインフォシークのマークの覆面を被った細身のレスラーで、お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣が演じていました。

CMは前後編で構成され、前編ではロッカールームで自己暗示をかけ、「ヤッホー」と叫ぶ筋骨隆々の外国人レスラーに挑むものの、後編では一方的にやられてしまうという自虐的な内容でした。

現状

インフォシークは、かつては多くのユーザーに利用されたポータルサイトでしたが、現在では楽天がブランドを維持し、一部のサービスが継続されています。2020年12月12日時点のアレクサランキングでは、世界7153位、日本国内919位となっています。

まとめ

インフォシークは、検索エンジンやニュース、辞書など多岐にわたるサービスを提供していたポータルサイトでした。日本法人は楽天に買収され、現在は楽天が「Infoseek」ブランドを運営しています。かつてのサービスは終了しているものも多いですが、その歴史はインターネット黎明期を語る上で重要な出来事の一つでしょう。

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