インプ (悪魔)

インプ (Imp)

インプは、伝承に登場する悪魔の一種です。その姿は小さく、体長は10cm程度から、大きくても人間の子供くらいの大きさとされています。

容姿の特徴

全身が黒く、充血した目を持ち、ピンと尖った耳が特徴です。また、ぽっこりとしたお腹と、鉤のある長い尻尾を持つ姿で描かれることが多いです。時代が下るにつれて、頭髪がなくなり、角や蝙蝠のような翼が加えられるなど、その姿は変化しています。

語源と伝承

インプ（imp）という言葉は、挿し木や枝を意味する言葉に由来します。種から育ったのではなく、果実を実らせる様子から、魔術的な意味合いを持つと考えられてきました。

当初は妖精の一種として分類されていましたが、16世紀頃になると学者たちによって悪魔に分類されるようになりました。これは、インプが人間に悪戯をしたり、不幸をもたらすと信じられるようになったためと考えられます。

他の妖精や悪魔との関係

インプは、他の妖精や悪魔と関連付けられることもあります。例えば、使い魔として召喚されたり、ゴブリンやグレムリンなどの悪戯好きな妖精と同一視されることがあります。

インプが登場する作品

インプは、ファンタジー作品やゲームなどにも登場し、その愛らしい姿や悪戯好きな性格から、人気を集めています。作品によっては、インプが強力な魔法を使ったり、重要な役割を担ったりすることもあります。

まとめ

インプは、小さな悪魔であり、その起源は妖精にまで遡ります。時代とともに姿や性質が変化し、現代では様々なファンタジー作品に登場する人気キャラクターとなっています。

参考文献

『知っておきたい伝説の魔族・妖族・神族』健部伸明監修、西東社〈なるほど!BOOK〉、2009年1月。ISBN 978-4-7916-1607-7。