ウィクリフ・パールー

ウィクリフ・パールー（Wycliff Palu）は、オーストラリアのラグビーユニオン元選手であり、現在は指導者として活動しています。主にナンバーエイト（No.8）やフランカー（FL）として国際舞台で活躍し、現在は日本のジャパンラグビーリーグワンに所属するクリタウォーターガッシュ昭島でヘッドコーチを務めています。

人物背景

1982年7月27日、オーストラリアのニューカッスルに生を受けました。トンガにルーツを持つ家庭に育ち、身長194センチ、体重120キログラムという恵まれた体格を誇りました。彼の親戚には、元ワラビーズのマーク・ジェラードや、ネットボールのオーストラリア代表であったその妹モーニア・ジェラードがいます。

選手キャリア

学生時代はノーザンビーチス・セカンダリーカレッジで学びました。キャリアの初期には、ラグビーリーグに転向した時期もあり、2003年にはナショナルラグビーリーグ（NRL）のセントジョージ・イラワラ・ドラゴンズに所属しました。

2005年にはラグビーユニオンへと復帰。オーストラリアの強豪ワラターズ（現スーパーラグビー）に加入し、ナンバーエイトを中心に活躍しました。

オーストラリア代表（ワラビーズ）での活躍

ワラターズでの活躍が認められ、2006年にはオーストラリア代表『ワラビーズ』に初選出。イングランド代表戦で代表デビューを果たしました。

ラグビーワールドカップには3大会連続で出場しました。

2007年フランス大会：ワラビーズはベスト8に進出。
2011年ニュージーランド大会：3位入賞に貢献しました。
* 2015年イングランド大会：ワラビーズの準優勝に中心選手として貢献しました。

キャリアの中では怪我にも見舞われました。2010年にはハムストリングを負傷し、約11ヶ月の長期離脱を経験しましたが、翌2011年3月には復帰を果たしています。

日本でのプレー経験

2015年のラグビーワールドカップ終了後、日本のトップリーグへの挑戦を表明。当初はトヨタ自動車ヴェルブリッツへの加入が内定していましたが、ワールドカップ中の怪我の影響で、一度は選手登録が見送られました。

しかし、怪我を克服し、2016年には改めてトヨタ自動車ヴェルブリッツに正式加入。同年8月27日に行われたジャパンラグビートップリーグの開幕戦で途中出場し、日本での公式戦デビューを飾りました。

トヨタ自動車でプレーした後、2018年にはクリタ工業ウォーターガッシュ（現クリタウォーターガッシュ昭島）へ移籍し、選手として貢献しました。

指導者キャリア

現役引退後、指導者の道へ進みました。2022年にはかつて選手として所属したクリタウォーターガッシュ昭島のヘッドコーチに就任。選手時代に培った豊富な経験と国際レベルでの知識を活かし、チームの強化と若手選手の育成に力を注いでいます。オーストラリア代表として世界の舞台で戦い、日本でもプレーした経験は、指導者としての活動においても貴重な財産となっています。

まとめ

ウィクリフ・パールー氏は元オーストラリア代表選手です。複数回のワールドカップ出場や準優勝といった輝かしい実績を持ち、日本でも選手として活躍しました。現在は指導者として日本のラグビー界に貢献しており、その経験と指導力は、クリタウォーターガッシュ昭島の成長に大きく寄与するものと期待されています。

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