ウィリー・コーリー＝ステイン

ウィリー・コーリー＝ステイン：異才を放つセンターの軌跡

ウィリー・トリル・コーリー＝ステイン（Willie Trill Cauley-Stein、1993年8月18日生まれ）は、アメリカ合衆国カンザス州スピアービル出身のプロバスケットボール選手です。現在はCBA（中国プロバスケットボールリーグ）の江蘇同曦モンキーキングに所属し、ポジションはセンターを務めています。

大学時代：試練と飛躍

コーリー＝ステインは、カンザス州の高校からケンタッキー大学に進学。同期には、ナーレンズ・ノエルという超高校生級の選手がいました。ノエルとのポジション争いは、コーリー＝ステインにとって大きな試練となります。しかし、2013年2月にノエルが負傷したことで、コーリー＝ステインにチャンスが巡ってきます。ノエルの離脱後、コーリー＝ステインはチームの中心選手として活躍。2014年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを予定していましたが、NCAAトーナメントで負傷し、エントリーを見送ります。

2014-15シーズン、コーリー＝ステインはSEC（サウスイースタン・カンファレンス）の最優秀守備選手賞を受賞するなど、飛躍的な成長を遂げました。そして、2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明し、1巡目全体6位でサクラメント・キングスから指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。

NBAでの挑戦：キングスからマーベリックスへ

サクラメント・キングスでは、4年間主力としてプレー。2017年2月23日には、デマーカス・カズンズが移籍した直後の試合で、キャリアハイとなる29得点、10リバウンドを記録し、チームを勝利に導きました。しかし、キングスは2019年夏にコーリー・ジョセフとの契約を目指し、コーリー＝ステインに提示していたクオリファイング・オファーを取り下げ、彼は完全FAとなります。

その後、2019年7月3日にゴールデンステート・ウォリアーズと2年450万ドルで契約。しかし、2020年1月24日には、ドラフト指名権とのトレードでダラス・マーベリックスへ移籍します。オフにプレイヤーオプションを破棄してFAとなりましたが、11月24日にマーベリックスと2年総額840万ドルで再契約。2年目はチームオプションとなります。2021年8月1日にチームオプションが行使され残留しますが、2022年1月15日にマーベリックスから解雇されました。

短期契約と海外での挑戦

2022年2月24日には、フィラデルフィア・76ersとの10日間契約に合意。その後、2023年7月31日にレガ・バスケット・セリエAとFIBAヨーロッパカップに所属するパラカネストロ・ヴァレーゼとの契約を発表し、ヨーロッパでのプレーを選択します。10月25日に行われたFIBAヨーロッパカップのBGゲッティンゲン戦では、19得点、20リバウンドを記録し、リバウンド数で大会新記録を樹立。2024年1月30日にBSNのインディオス・デ・マヤグエスとの契約に合意しましたが、3月24日にチームから放出され、現在はCBAの江蘇同曦モンキーキングに所属しています。

多彩な才能と今後の展望

コーリー＝ステインは、NBAドラフトで指名されたケンタッキー大学のチームメイト、カール＝アンソニー・タウンズ、トレイ・ライルズ、デビン・ブッカーなど、多くの才能ある選手たちと切磋琢磨し、成長を遂げてきました。彼の今後の活躍から目が離せません。

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