ウインザーノット (競走馬)

ウインザーノット

ウインザーノット（欧字名: Windsor Knot）は、日本で活躍した競走馬であり、種牡馬です。1980年3月3日に誕生し、2009年11月19日に亡くなるまで、多くの競馬ファンに愛されました。その名は、イギリスの国王エドワード8世に由来し、おしゃれなネクタイの結び方でも知られています。

競走馬時代

ウインザーノットは優れた血統に恵まれています。父はリーディングサイアーとなったパーソロンで、母は凱旋門賞やヴェルメイユ賞で名を馳せた名牝サンサンです。これにより、彼は競走馬としての期待が大いに寄せられましたが、4歳時には新馬戦や未勝利戦で苦戦し、なかなか勝利を掴めずにいました。クラシックレースには無縁の存在でした。

しかし、1983年の4歳11月、ようやく400万下で初勝利を収め、その後の条件戦で3連勝を果たしました。その後、準オープンの身でありながら、重賞レースである函館記念に出走。53kgという軽いハンデで見事に勝利を収め、その才能を開花させました。1984年には天皇賞・秋に向けて調整が行われましたが、軽度の骨折が見つかり、休養を余儀なくされました。

復帰後は6歳の宝塚記念に出走し、3着、続いて高松宮杯でも3着となりました。再び函館記念に挑戦した際には、58.5kgのハンデや悪条件をものともせず、その名を轟かせる連覇を達成しました。その後の毎日王冠で2着に入り、秋の天皇賞では強豪馬ギャロップダイナ、シンボリルドルフとの接戦を演じましたが、ニホンピロウイナーと同着の3着に終わります。ジャパンカップでは後れを取り、15着に敗れた後は再び休養に入りました。

7歳では巴賞でレコード勝ちを収めましたが、函館記念の3連覇は60.5kgのハンデも影響し、4着に終わりました。秋の天皇賞ではサクラユタカオーに次ぐ2着に入るものの、これが現役最後のレースとなりました。

競走成績

ウインザーノットは驚異的な成績を残しました。主な勝ち鞍は、2度の函館記念、宝塚記念、そして高松宮杯などです。特に函館記念では、重賞を2回連続で制する活躍を見せました。

種牡馬時代

現役引退後、ウインザーノットは生まれ故郷の明和牧場で種牡馬となりました。彼は「2000mで2分を6回切ったスピード馬」というキャッチコピーで生産者に評価されました。代表産駒には1994年にセントライト記念を制したウインドフィールズなどがいます。1998年には用途変更が行われ、種牡馬としてのキャリアを終え、その後は功労馬として過ごしました。そして2009年に息を引き取りました。

ウインザーノットの半妹にはスプライトパッサー（父：メイワパッサー）がいます。スプライトパッサーは1992年に関屋記念を勝ち、競走馬としての実績も残しています。ウインザーノットの血統は今もなお、競馬界に影響を与え続けています。

もう一度検索