パーソロン

パーソロン - 日本競馬の名種牡馬

パーソロン（Partholon）は1960年から1985年まで生存していたアイルランドの競走馬です。彼の父はマイリージャン、母はパレオで、鹿毛の牡馬として生まれました。日本で特に成功を収めた種牡馬であり、その系統は「パーソロン系」として知られています。パーソロンはホモ鹿毛遺伝子を持っており、そのため栗毛や青毛の産駒は存在しません。馬名はケルト神話に由来します。

略歴

現役競走馬としては、14戦を行い、勝利したのはたったの2回で、ナショナルステークスとイボアハンデキャップでの勝利が記録されています。しかし、ロイヤルウィップステークスでは2着に5回入るなど、安定した成績を残しました。またアイリッシュダービーやアイリッシュセントレジャーでも上位に食い込んでおり、合計で13,251ポンドの賞金を獲得しました。

引退後は日本に輸入され、シンボリ牧場の和田共弘とメジロ牧場の北野豊吉が共同で購入しました。1964年に種牡馬として活動を開始し、彼の産駒から多くの優秀な競走馬が誕生しました。特にメジロアサマやサクラショウリ、七冠馬シンボリルドルフなどが代表的な産駒であり、非常に高い評価を受けました。そして、1971年と1976年には日本のリーディングサイアーにも選ばれ、多大な影響を競馬界に与えました。また、ブルードメアサイアーとしての存在感も見せ、現代の血統表にもその名を見つけることができます。

シンボリ牧場と物部神社には、彼の銅像が建立されるほど、競馬界での業績は称えられています。

兄弟

パーソロンの成功は彼の兄弟にも影響を与えました。全兄のミステリーは日本で種牡馬としての挑戦を受けましたが、パーソロンほどの成功には至りませんでした。しかし、ミステリーは菊花賞馬ノースガストの母の父として名を残しました。全弟のペールやマイフラッシュも、種牡馬として日本に輸入されましたが、パーソロンと同等の成功を収めることはできませんでした。

主な産駒

パーソロンの産駒は非常に多様で、様々な優秀な競走馬を輩出しています。以下は彼の代表的な産駒の一部です。

• - 1965年産: ヤマトダケ（京成杯3歳ステークス）
• - 1966年産: メジロアサマ（天皇賞（秋）など）
• - 1967年産: ハーバーゲイム（安田記念など）
• - 1968年産: ナスノカオリ（桜花賞）
• - 1971年産: トウコウエルザ（優駿牝馬）
• - 1981年産: シンボリルドルフ（牡馬クラシック三冠など）

これらはパーソロンのごく一部の産駒に過ぎず、その影響力は日本競馬の歴史においても大きなものとなっています。彼が残した血統は、今なお多くの競走馬によって継承され、競馬界でその名は色あせることがありません。

まとめ

パーソロンは、その短い現役時代にもかかわらず、日本の競馬界に対して計り知れない影響を与えた馬でした。彼の血統を受け継ぐ競走馬たちは各地で活躍し、彼の名を高め続けています。競馬ファンにとって、パーソロンの存在は今なお特別な意味を持つと言えるでしょう。

もう一度検索