ウルトラマンキッズのことわざ物語

概要

『ウルトラマンキッズのことわざ物語』は、1986年4月から11月までTBS系列で放送された子供向けのTVアニメーションです。この作品は、全26話が制作されたものの、最終話にあたる第25話と第26話は放送されませんでした。放送の時間帯は毎週水曜日の19時20分から19時30分で、ミスタードーナツが一社提供を行っていました。

制作背景

このアニメは、TBSが制作した最後の新作ウルトラシリーズとなりました。当時、円谷プロダクションとTBSは、特に『ウルトラマン80』を巡る内部対立により関係が悪化しており、制作が危ぶまれる状況でした。しかし、円谷プロに対し理解を示すプロデューサーの努力により、放送が実現したのです。

放送の影響

特に地方局では、地域のプロ野球チームが主催する試合の中継がある場合、通常の放送がキャンセルされることがありました。このため、中部日本放送や中国放送では、ウルトラマンキッズの放送が見送られることがあったのです。プロモーションの状況に応じて、スポンサードするミスタードーナツの影響も大きく、スポーツ中継が優先されるケースが多かったと言われています。

ストーリーと構成

番組は、キャラクター達が日常生活の中で様々なことわざに関するエピソードを展開する形で進行します。各話のエンディングには、その回で紹介されたことわざをおさらいする「ことわざワンポイント」というコーナーが設けられています。この形式により、子供たちは楽しみながらことわざを学ぶことができる工夫がされています。

声のキャスト

アニメには多くの声優が参加しており、主要キャラクターの声を担当したのは次の通りです:

• - マー - 山田恭子
• - ピコ - 潘恵子
• - セブ - 菅谷政子
• - ルーキィ - つかせのりこ
• - ピグコ - 上村典子
• - ミドリ - 鈴木富子
• - バル - 大竹宏
• - ガッツン - 肝付兼太

これらの声優陣は、物語に個性的なキャラクターを生み出し、魅力を引き立てました。

主要スタッフ

制作に関わったスタッフも豪華で、企画は円谷皐、プロデューサーには江藤直行、玉川静らが名を連ねています。また、音楽は菊池俊輔が担当し、作品全体に楽しさと躍動感を与えています。監督には曽我仁彦、野崎貞夫が起用され、キャラクターデザインには篠崎佳久子が手掛けました。

主題歌

主題歌『キッズのチャチャチャ』は、作詞が谷のぼる、作曲は菊池俊輔によって作られました。この歌曲は、劇場版『ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間』のヴォーカルを再録音したものであり、歌詞の中に登場する「星」という単語の読み方が劇場版とは異なる点も特徴です。

DVDリリース

2015年9月4日には、TCエンタテインメントからDVD-BOXが発売され、全3巻に分けて収録されました。特に第3巻には未放送の第25話と第26話も含まれており、ファンにとっては貴重なコンテンツとなっています。これにより、新たに作品を知るきっかけや旧作を振り返る機会を提供しています。

このように『ウルトラマンキッズのことわざ物語』は、単なるエンターテインメントだけでなく、教育的要素を持った作品として、多くの視聴者に親しまれました。

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