エイシンドーバー

エイシンドーバー：重賞2勝の競走馬、数々のドラマを彩る

エイシンドーバー(Eishin Dover)は、2002年5月15日生まれの日本の競走馬です。馬名の由来は冠名とドーバー海峡を組み合わせたものです。デビューは2004年。2歳新馬戦では人気に応えられず2着に終わりましたが、その後未勝利戦で初勝利を挙げました。

2005年には500万下条件の都井岬特別を皮切りに3連勝を飾り、オープン入りを果たします。その後は重賞レースにも挑戦しますが、京都金杯では降着、小倉大賞典では2着など、勝ち星には届きません。安田記念では18番人気と低評価ながらも出走するも、結果は12着でした。1600万下クラスに降級したものの、ゴールデンホイップトロフィーで勝利を収め、復活の兆しを見せました。この勝利は、騎乗したクレイグ・ウィリアムズ騎手にとってJRA初勝利となりました。

2007年は、師事する湯浅三郎調教師の定年退職を目前に控えた阪急杯に挑みました。このレースは、湯浅調教師の最後のレースでもあり、エイシンドーバーはプリサイスマシーンと同着で重賞初制覇を飾ります。湯浅調教師の引退に花を添える勝利となりました。その後、小崎憲厩舎に移籍し、京王杯スプリングカップでも優勝、重賞2勝目を挙げました。しかし、安田記念では6着に敗れ、秋のマイルチャンピオンシップでは7着に終わりました。阪神カップではローレルゲレイロと同着4着という結果に。

2008年は京都金杯で7着に終わりますが、中山記念で2着、マイラーズカップと安田記念で3着に入るなど、安定した成績を残します。しかし、秋は富士ステークス4着、マイルチャンピオンシップ16着、阪神カップ15着と振るわず、調子を落としました。

2009年は富士ステークスに1戦のみの出場で16着と大敗。2010年は金鯱賞、函館記念、札幌記念と掲示板に載ることもなく、エルムステークスでは12着に終わりました。そして、2010年10月15日付で登録を抹消、競走馬生活に幕を閉じました。その後、乗馬となり、名古屋大学で馬術大会に出場するなど、第二の人生を歩んでいます。

エイシンドーバーの競走生活は、重賞2勝という輝かしい結果だけでなく、湯浅三郎調教師の引退レースでの勝利、クレイグ・ウィリアムズ騎手のJRA初勝利、そして小崎憲調教師の最初の重賞勝利など、多くの関係者にとって忘れられない記憶として刻まれています。数々の名馬と競い合い、様々なドラマを生み出した、記憶に残る競走馬と言えるでしょう。彼の活躍は、多くの競馬ファンの心に深く刻まれています。

競走成績（netkeiba.com等の情報に基づく）

詳細な競走成績については、netkeiba.com、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Postなどのウェブサイトをご参照ください。

血統表

（血統表の情報は省略）

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