エクセター大聖堂

エクセター大聖堂

エクセター大聖堂（正式名称：聖ペトロ主教座聖堂）は、イギリスのデヴォン州エクセターに位置する、壮麗なゴシック建築の大聖堂です。その歴史は古く、932年にベネディクト会の修道士によって建設された教会にまで遡ります。

歴史

初期の教会堂は火災によって消失してしまったため、1112年に新たな聖堂の建設が開始され、その世紀の終わりには一旦完成を見ました。しかし、その後ほぼ新築と言えるレベルで建て直され、1275年から1350年頃にかけての改築によって、現在のような形になりました。この改築以前の遺構は、交差部の南北端に位置する鐘塔や、基礎、壁の一部に残されています。

現在、エクセター大聖堂はイングランド国教会のカンタベリー大聖堂管区・エクセター教区の主教座聖堂としての役割を担っています。

建築様式の特徴

エクセター大聖堂は、ゴシック建築の粋を集めた美しい建築物として知られています。特に以下の点が特徴として挙げられます。

リヴ・ヴォールト: 天井を装飾するリヴ・ヴォールトは、リヴの間隔が最大でも2メートル程度と非常に狭く、密度が高いのが特徴です。それぞれのリヴの交点にある辻飾りも見どころの一つです。
オルガンの配置: オルガンが内陣の仕切り壁の上という、通常では考えられない場所に配置されているのも、エクセター大聖堂の大きな特徴です。これは、空間の有効活用と音響効果を考慮した結果であると考えられています。

ギャラリー

[写真1の説明]

[写真2の説明]

参考文献

Grey, Sidney (1878), “Exeter Cathedral (January 1, 1878)”, The Aldine (New York: James Sutton & Co) 9: pp. 60-62, ISSN 21514186
日本建築学会『西洋建築史図集』（7版）彰国社、1964年、40-109頁。

外部リンク

* 大聖堂公式サイト

エクセター大聖堂は、その長い歴史と美しい建築様式で、訪れる人々を魅了し続けています。ぜひ一度、その目で確かめてみてください。

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