エジャリン・ジェームス

エジャリン・ジェームス：NFLを駆け抜けた伝説のランニングバック

エジャリン・ジェームス（Edgerrin Tyree James）は、1978年8月1日、フロリダ州イモカリーで生まれました。彼はアメリカンフットボールの元選手で、主にNFLのインディアナポリス・コルツでランニングバックとして11年間活躍しました。その輝かしいキャリアと、フットボール界への貢献は、多くのファンに記憶されています。

大学時代：マイアミ大学での輝かしい足跡

ジェームスは、地元の高校でランニングバック、ラインバッカー、プレースキッカーとしてプレーし、その才能を発揮しました。パレード誌のオールアメリカンにも選ばれるなど、早くから注目を集めていました。その後、フロリダ州のマイアミ大学に進学し、カレッジフットボールでプレーしました。

マイアミ大学は、数多くのプロフットボール殿堂入り選手を輩出する名門大学です。ジェームスは、その歴史の中でも最も成功したランニングバックの一人として名を残しました。1998年には、チームメートと共に「Three headed Monster（3人の怪物的なランニングバック）」と呼ばれ、その名を轟かせました。

この年、彼は大学記録を60年ぶりに更新する17タッチダウンを記録しました。また、全米2位のUCLAと対戦したオレンジボウルでは、39回のランで大学記録となる299ヤードを獲得し、チームを勝利に導きました。大学最終年には、ドラフトにアーリーエントリーし、プロの世界に足を踏み入れました。

マイアミ大学での記録は、ラッシングヤードで歴代3位、2年連続1000ヤードを超えるラッシングヤードを記録した初の選手となりました。先発出場がわずか17試合でありながら、大学歴代2位の2,960ヤードを走破しました。ランとレシーブを合わせた合計35タッチダウンは歴代最多タイ、32タッチダウンランは歴代2位の記録です。また、14試合で100ヤード以上を走った最初の選手となりました。1シーズンのラッシングヤード大学記録も樹立しましたが、後にチームメイトによって更新されています。その功績が称えられ、2009年4月にはマイアミ大学のスポーツ殿堂入りを果たしました。

NFLでの活躍：コルツ黄金時代を支えた立役者

1999年のNFLドラフトで、ジェームスはインディアナポリス・コルツから1巡目全体4位で指名を受け、NFL入りを果たしました。この指名に対して、当初は疑問の声も上がりましたが、ジェームスはルーキーイヤーからその実力を証明しました。彼はリーディングラッシャーとなり、最優秀新人攻撃選手に選ばれました。

翌年もリーディングラッシャーとなり、2001年シーズンには3年連続リーディングラッシャーの期待がかかりましたが、第7週の試合で前十字靭帯断裂という大怪我を負い、シーズンを棒に振ってしまいます。しかし、怪我から復帰後も、彼はその才能を発揮し続けました。

2003年11月には、コルツ歴代リーディングラッシャーの記録を更新しました。2004年、2005年シーズンには、リーディングラッシャーにはなれなかったものの、1500ヤードを超えるラッシングヤードを記録しました。コルツ時代は、ペイトン・マニング、マービン・ハリソンと共に「トリプレッツ」を形成し、チームを牽引しました。

コルツからアリゾナ・カージナルスに移籍した直後のシーズンに、コルツがスーパーボウルを制覇したため、ジェームスはコルツの一員としてスーパーボウルを経験することはできませんでした。しかし、チーム史上最高の9,226ヤードラッシングを記録した彼の功績を称え、オーナーからスーパーボウルリングが贈られました。2012年には、インディアナポリス・コルツのRing of Honor入りを果たし、その功績が永く讃えられることとなりました。

カージナルス、シーホークスでのプレー

2006年、ジェームスはアリゾナ・カージナルスに移籍し、2006年、2007年と2年連続で1000ヤードラッシュを記録しました。2009年にはシアトル・シーホークスと契約しましたが、往年のプレーを見せることはできず、解雇されました。その後、2011年に引退を表明しました。

家族とレガシー

エジャリン・ジェームスの再従兄弟であるダーウィン・ジェームズもNFL選手であり、ダーウィンの従兄弟であるビンス・ウィリアムズとカルロス・ウィリアムズも元NFL選手です。

エジャリン・ジェームスのNFLでの輝かしい活躍は、多くのファンに感動を与えました。彼の名は、NFLの歴史に永遠に刻まれることでしょう。

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