エンドレスアドバンス

株式会社エンドレスアドバンス

株式会社エンドレスアドバンス（Endless Advance Co., Ltd.）は、長野県佐久市に本社を構える自動車チューニングパーツの製造販売会社です。特にブレーキ部品の取り扱いにおいては、日本国内で最大手の地位を誇ります。エンドレスは、チューニングカー愛好者やモータースポーツ参加者に高品質なパーツを提供し、信頼性の高いブランドとして知られています。

歴史

エンドレスの歴史は1986年に始まります。最初のプロジェクトはブレーキパッドの開発で、翌1987年に株式会社エンドレスプロジェクトが設立されました。設立から間もなく、国内レースシーンにおいては70%のシェアを獲得。1988年には営業部門を新たに株式会社エンドレスアドバンスとして分社化し、土屋圭市を中心に7名のスタッフでスタートしました。その後、1994年にはZEALブランドを立ち上げ、サスペンションやマフラーの製造も開始しました。様々な国と取引を重ねていく中で、1995年には香港の会社と、1999年にはスウェーデンおよびタイの企業と提携。2000年にはアメリカ市場にも進出し、エンドレスアドバンス東京営業所を開設しました。

2022年にはSuper耐久シリーズでENDLESS ADVAN GTRが1クラスでシリーズチャンピオンを獲得し、その後もスーパー1600のルノーチームへのパーツ供給も開始しています。2023年2月には創業者の花里功が亡くなり、次男の花里亮拡が新たに社長に就任しました。

モータースポーツ活動

エンドレスはモータースポーツ活動にも力を入れています。1988年に株式会社エンドレススポーツを設立し、自チームを発足させました。1991年にはミラージュカップでシリーズチャンピオンを獲得し、以降もシビックインターカップ、スーパー耐久、SUPER GTなど多岐にわたるレースに参戦しました。特に、2012年にはポルシェを用いたTEAM TAISAN ENDLESSチームがGT300クラスでシリーズチャンピオンに輝くなど、多くのタイトルを手にしています。さらに、トヨタ・86を運用した2016年のスーパー耐久ST-4クラスではチャンピオンを獲得しました。

エンドレスは、PWRCやWRC、F1などの国際的なイベントにおいても多くの部品供給を行い、その名声を広めています。

エンドレスレディ

また、エンドレスには「エンドレスレディ」というレースクイーンチームも存在し、毎年メンバーを募集しています。活動はレースのサポートにとどまらず、各種メディアへの出演などでも活躍しています。このチームは他のチームと比べて規模が大きく、人気メンバーは数年にわたり在籍することもあります。特に、2005年度には13名のエンドレスレディが在籍していました。

130 COLLECTION

エンドレスが運営する130 COLLECTIONは、長野県佐久穂町にある自動車博物館です。2021年にオープンしたこの博物館では、旧車やレーシングカーが自走可能な状態で展示されています。また、併設されたカフェやレーシングガレージも注目のポイントです。館名の「130」は、創業者である花里功の名前に由来しています。

エンドレスアドバンスは、その高品質な製品と卓越した技術力により、自動車チューニング業界での確固たる地位を築いています。

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