オキザヨリ

オキザヨリ (Tylosurus crocodilus)

概要

オキザヨリは、ダツ科に分類される魚類で、体長は最大で1.5メートルに達します。この魚は、主にゲームフィッシュとして知られ、釣り愛好家に人気があります。

形態

オキザヨリの特徴的な点の一つは、棘条が存在しないことです。その背鰭は21〜25軟条、臀鰭は19〜22軟条からなります。また、脊椎骨は80〜86個で構成されています。他のテンジクダツ属の魚と異なり、幼魚の歯は前方を向いているため、識別しやすい特徴の一つです。

この魚は、他のダツ類と比べても円筒形の体つきをしていますが、より太く、頭部が短いという特徴があります。体色は、背面が濃紺で、側面は銀白色、腹面は白色といった鮮やかな色合いを持ちます。また、尾柄には明瞭な隆起があり、尾鰭は強く二叉に分かれています。特に幼魚は背鰭後部が黒く伸長し、成長とともにその姿が変わるのも見所の一つです。

分布

オキザヨリは広範囲に分布しており、インド太平洋地域では紅海や南アフリカから、フランス領ポリネシア、日本、ニューサウスウェールズまで確認されています。さらに、大西洋でもニュージャージーからブラジルにかけて、またビオコ島やカメルーン、リベリアからアセンション島に至るまで分布しています。特に東太平洋に生息するT. c. crocodilusとは異なる亜種、T. c. fodiatorも存在し、カリフォルニア湾からココ島、パナマにかけても見ることができます。

生態

オキザヨリは外洋での回遊を行い、通常は単独または小さな群れで行動します。礁湖やサンゴ礁に近づき、小魚を主な食糧として捕食します。繁殖においては、卵は付着糸を持ち、海藻に付着することが知られています。

人との関連

オキザヨリは、他のダツと同様にゲームフィッシュとして非常に人気があります。釣りの際には集魚灯が用いられることが多いです。食用としても利用されることがありますが、主にその肉質がハマダツのように緑色であるため、販売されることは少ないです。また、オキザヨリは驚くと水面から飛び出し、突き刺さることがあるため、漁業者たちには恐れられています。

出典

オキザヨリに関しては、Discoverylife.orgやzipcodezoo、ITIS、Fishbaseなどのオンラインリソースでさらなる情報を得ることが可能です。

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