オクラホマシティ (原子力潜水艦)

[オクラホマシティ]

オクラホマシティは、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の36番艦です。この艦の名称は、オクラホマ州の州都オクラホマシティに由来しています。同名の艦は過去にクリーブランド級軽巡洋艦のクリーブランド（CL-91）以来2隻目となります。

艦歴

オクラホマシティの建造は1981年8月に、バージニア州のニューポート・ニューズ造船所において正式に発注されました。1984年1月4日に起工し、1985年11月2日にはリンダ・M・ニクルスによって命名されて進水しました。その後、1988年7月9日に艦長ジョゼフ・J・クロール・ジュニア中佐の指揮のもと、正式に就役しました。

就役後、オクラホマシティは1991年に大西洋艦隊からマージョリー・ステレット戦艦基金賞を受賞しました。このことは、艦の運用と性能において高い功績を残したことを示しています。

2002年11月13日、艦はジブラルタル海峡の東部で天然ガスタンカーのノーマン・レディーと衝突する事故を経験しました。この衝突によって、双方の艦船は大きな損傷を受けることなく、環境に影響を及ぼすこともありませんでしたが、オクラホマシティは潜望鏡とセイル部分にダメージが生じました。このため、艦はラ・マッダレーナに入港し、修理を受けることとなりました。艦長のリチャード・ヴォター中佐はこの事故に伴い解任され、他にも職務怠慢があったとして士官1名、下士官2名が追及を受けました。

2005年1月20日、オクラホマシティは対テロ戦争支援のための6ヶ月間の展開を終え、バージニア州ノーフォークに帰還しました。艦は北極海を経由して、哨戒海域である太平洋に入る航路を取ったことで、初のロサンゼルス級初期型潜水艦となりました。その後、北アメリカを横断し、パナマ運河を通過して大西洋へ入る航行を行い、無事に母港のノーフォークに帰還しました。

また、2005年中旬には航海管理システムの使用を停止し、デジタル海図のみを用いる初の艦の1つとなりました。この航海管理システムは、1990年から開発されていたスマート・シップ統合艦橋システムの一部として導入されたものです。

オクラホマシティは、2022年2月10日に退役し、同年9月9日に除籍されました。艦の長い歴史と多様な任務における貢献は、アメリカ海軍における重要な資産であったことを物語っています。

関連項目

• - アメリカ海軍艦艇一覧

外部リンク

• - navsource.org

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