オクラホマシティ (軽巡洋艦)

USS オクラホマシティ (CL-91/CLG-5)

「オクラホマシティ」は、アメリカ海軍のクリーブランド級軽巡洋艦の20番艦として建造され、後にガルベストン級ミサイル巡洋艦の3番艦へと改装された艦です。艦名は、オクラホマ州の州都オクラホマシティに由来します。

建造と就役

1942年12月8日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのクランプ造船で起工された「オクラホマシティ」は、1944年2月20日にアントン・H・クラッセン夫人によって進水しました。同年12月22日、C.B.ハント艦長の指揮下で就役しました。

第二次世界大戦

就役後、「オクラホマシティ」はパナマ運河を通過し、1945年5月2日に真珠湾に到着、太平洋艦隊巡洋艦隊に合流しました。訓練後、ウルシー環礁を経て沖縄へ向かい、第38.1任務群と共に空母群の護衛任務に従事しました。6月から7月にかけては、第3艦隊による日本本土攻撃を支援し、他の巡洋艦や駆逐艦と共に砲撃部隊を構成しました。

8月15日に日本が降伏した後、「オクラホマシティ」は72日間沖合で偵察巡航を行い、東京湾に入港しました。1946年1月30日まで占領任務に従事し、その後帰国の途に就きました。同年2月14日にサンフランシスコに到着、8月15日まで同地に留まり、メア・アイランド海軍工廠で不活性化されました。1947年6月30日に退役し、太平洋予備役艦隊サンフランシスコ・グループで保管されました。

ミサイル巡洋艦への改装

1957年3月7日、「オクラホマシティ」はサンフランシスコのベスレヘム・スチールの太平洋工廠に到着し、5月21日にガルヴェストン級ミサイル巡洋艦への転換作業に入りました。2日後には CLG-5 （ミサイル巡洋艦）に艦種変更され、転換作業は1960年8月31日に完了しました。9月7日、ハンターズ・ポイントでベン・W・サーバー艦長の指揮下で再就役しました。

再就役とベトナム戦争

再就役後、「オクラホマシティ」は太平洋艦隊で初めてタロス・ミサイルの発射に成功しました。整調訓練後、いくつかの大規模訓練演習に参加し、第3巡洋艦隊および第9巡洋艦駆逐艦隊の旗艦として活躍しました。1960年12月20日には日本の横須賀に到着し、第7艦隊の旗艦となりました。

SEATOの訓練演習に参加し、作戦運用に関する2つの賞を受賞、極東の都市への親善訪問も行いました。1961年6月12日にカリフォルニア州ロングビーチへ帰還し、数ヶ月間の沿岸訓練と維持作業後、12月14日にはロングビーチ海軍造船所にて広範囲なオーバーホールを行いました。

1964年前半には、長期配備に備えて南カリフォルニア海域で回復訓練を開始し、横須賀へ向かいました。7月7日に横須賀に到着し、再び第7艦隊旗艦としての任務に就きました。間もなくトンキン湾事件が発生し、25日間の警戒態勢に入りました。

その後も極東での訓練演習や作戦活動、様々な港への訪問を継続し、1965年6月にはベトナムに対する艦砲射撃任務を開始しました。戦闘状態が激化すると、南シナ海での活動時間が増え、「ピラーニャ」「ダブル・イーグル」「デッキハウス IV」「ヘイスティングス II」といった作戦に参加しました。

第7艦隊旗艦として2年半の活動を行った後、1966年12月15日にサンフランシスコ湾海軍造船所に入りオーバーホールを行いました。1967年7月には南カリフォルニア作戦海域で回復訓練を行い、1968年11月7日に西太平洋に再び展開するまで訓練及び西海岸の港湾訪問を継続しました。12月20日には横須賀に到着し、1969年8月まで第7艦隊での任務に貢献しました。

退役とその後

1979年10月5日、老朽化と指揮通信能力の旧式化のため、第7艦隊旗艦を揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」に引き継ぎました。

1979年12月15日に「オクラホマシティ」は退役し、1999年のTandem Thrust合同訓練において標的艦として使用されました。大韓民国海軍の潜水艦「李阡」の魚雷によって沈められました。

「オクラホマシティ」は、第二次世界大戦中の戦功で2つの従軍星章を受章しました。

外部リンク

* navsource.org: USS Oklahoma City

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