カイル・ファーンズワース

カイル・リン・ファーンズワース

カイル・リン・ファーンズワース（Kyle Lynn Farnsworth）は、1976年4月14日にアメリカ・カンザス州ウィチタで生まれた元プロ野球選手で、投手として活躍しました。彼は右投げ右打ちの選手で、1994年のドラフトでシカゴ・カブスから指名を受けてプロ入りしました。

経歴

カブス時代

1999年4月29日にメジャーデビューを果たしたファーンズワースは、2001年に特に輝かしい成績を残しました。この年、彼は76試合に登板し、4勝6敗、2セーブ、24ホールド、そして107奪三振、防御率2.74という素晴らしい成績を収めました。彼のキャリアの中で特に印象的だったのは、2003年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦での出来事です。この試合では、先発投手マーク・プライアーが同点に追いつかれた後に登板し、難しい場面を迎えました。ファーンズワースはこの局面で3失点を喫し、チームは敗北を喫しました。

タイガース時代

2005年2月にはデトロイト・タイガースにトレードされ、そこで彼はクローザーのトロイ・パーシバルを支えるセットアッパーとして活躍しました。パーシバルが故障した際には、失敗なしで6連続セーブを挙げるなど、安定したパフォーマンスを発揮しました。

ブレーブス時代

同年7月、アトランタ・ブレーブスにトレード移籍します。チームでの彼の評価は高く、クローザーとしても重要な役割を担いました。彼はその後、FAとなりました。

ヤンキース時代

2005年12月にはニューヨーク・ヤンキースと契約し、2006年にはリーグ5位の72試合に登板し、安定した成績を残しました。

タイガース復帰

2008年には再びデトロイト・タイガースに移籍し、その後カンザスシティ・ロイヤルズ、アトランタ・ブレーブス、タンパベイ・レイズといったチームを渡り歩きました。

メッツとアストロズ時代

2014年にはニューヨーク・メッツと契約し、次いでヒューストン・アストロズに移籍しましたが、後に解雇されました。

メキシカンリーグと引退

2015年にはメキシカンリーグのチームに参加し、2016年に現役を引退しました。

選手としての特徴

ファーンズワースは、投手としての安定感が特徴でした。特筆すべきは、2006年のことです。彼は3日間で3イニングを投げ、すべてのアウトを三振で奪うという快挙を達成しました。また、14歳からテコンドーを習い、黒帯を持っていて、格闘技でも腕前を見せました。乱闘が強い選手としても知られ、カブス時代には相手選手に対する強烈な反撃が原因で出場停止処分を受けたこともありました。引退後は、フロリダ州を拠点にアメリカンフットボールのセミプロリーグでもプレーしました。

詳細情報

ファーンズワースは、プロとしてのキャリアを通じて複数のチームで様々な背番号を着用しました。これは彼の多才さと、様々な役割を任せられる信頼の証でもありました。選手生活の集大成として、ファーンズワースはメジャーリーグだけでなく、他のリーグでもその才能を発揮し続けました。

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