カティーフ

カティーフ（Al-Qaṭīf）は、サウジアラビア東部州に位置する都市で、ペルシア湾の西岸に広がっています。この地域は、古くからオアシスとして知られ、北はジュバイルからラアス・タンヌーラ、カティーフ、そしてダンマーム北部へと続くオアシスの一部を形成しています。西にはダンマームのキング・ファハド国際空港があり、交通の要所でもあります。カティーフは、中心となるカティーフ市と、その周辺の町村で構成されています。

気候

カティーフは大陸性気候に属し、夏は気温が49℃に達することもあり、年間平均湿度は75%と高いです。冬の気温は18〜25℃程度で過ごしやすいです。5月から6月にかけては「albwarh」と呼ばれる暑い風が吹きますが、それ以外の季節には南から湿った風「alcos」が吹きます。降水量は全体的に少ない地域です。

都市の特徴

カティーフ地区はサウジアラビアにおけるシーア派住民の中心地です。シーア派住民は、長らくサウジアラビア政府との間に緊張関係がありましたが、2003年以降はアーシューラーなどのシーア派の宗教行事が認められるようになりました。2004年の調査では、人口は474,573人で、サウジアラビアの10大都市の一つに数えられています。また、非サウジアラビア人の割合が非常に低く、わずか59,808人にとどまっています。

地区

カティーフには、以下のような町や村があります。

カティーフ市
タールート島
Umm-Sahik
サイハート
サフワー
アル＝アワーミーヤ
Al-Jish
Al-Qudaih
アル＝ジャールーディーヤ
Umm Al-Hamam
Al-Taubi
Al-Khuwailidiya
Hellat-Muhaish
Enak
アル＝アウジャーム
Al-Malahha

経済

カティーフは、古くから農業が盛んな地域でしたが、近年ではカティーフ・プロジェクトによる石油産業が重要な産業となっています。この油田からは1日に約80万バレルの石油が産出され、世界有数の油田の一つです。ガス分離プラントやパイプラインなどの関連施設も整備されています。パイプラインの設置は都市計画にも影響を与えており、海岸の埋め立てなども行われています。農業では、khlass, khunaizi, maji, hallao, khsab al-asfourといった品種のナツメヤシをはじめ、ライム、バナナ、グレープ、ザクロ、イチジク、トマト、オクラ、ラディッシュ、タマネギなど、多種多様な農産物が生産されています。また、カティーフはペルシア湾有数の漁港であり、サウジアラビア各地に水産物を供給しています。西アジア全体で見ても大きな漁港の一つであり、エビやアイゴの一種safi、ハタの一種hamoor、サバの一種kan`ad、その他shi`ri, badeh, maydなど、多種多様な魚介類が水揚げされています。さらに、毎週木曜日には「スーク・アル＝ハミース」や「スーク・ワーキフ」といった野外市場が開かれ、活気にあふれています。

交通

カティーフは、サウジアラビアの各都市と高速道路で結ばれており、バーレーンからのアクセスも便利です。また、キング・ファハド国際空港にも近いため、空路でのアクセスも容易です。

その他

関連項目
Qatif girl rape case
外部リンク
Qatif Site 1(リンク切れ)
Qatif Forum(リンク切れ)
Geography of Qatif
Qatif Oasis
Google satellite view of Qatif
Qatif travel guide at World66
Qatif photos
* Pictures of Old Qatif

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