カルディツァ県

カルディツァ県について

カルディツァ県（Περιφερειακή ενότητα Καρδίτσας）は、ギリシャ共和国テッサリア地方に位置する行政区です。県都はカルディツァ市で、この町の名前が県名となっています。

地理

カルディツァ県は、テッサリア地方の南西部に位置し、肥沃な平野が広がっているため、農業が盛んです。北はトリカラ県、東はラリサ県、南東はフティオティダ県、南西はエトリア＝アカルナニア県とエヴリタニア県、西はアルタ県と接しています。

県の中央部と東部はテッサリア平原の一部であり、広大な農地が広がっています。一方、西部と南部にはアグラファ山脈が連なっています。カルディツァ市の西にはプラスティラス・ダムがあり、テッサリア地方を中心に水を供給しています。主な河川としては、メグドヴァス川とピニオス川が挙げられます。

主要な都市

カルディツァ県の西半分は、ピンドス山脈の一部であるアグラファ地方として知られています。県都カルディツァは人口約37,000人の小さな町ですが、学術都市としての側面も持ち合わせています。テッサリア大学やラリサ教育科学機関などの研究施設や、警察学校もこの地に置かれています。

歴史

現在のカルディツァ県にあたる地域は、古代にはマケドニア王国、ローマ帝国、東ローマ帝国などの支配を受け、その後テッサリア・ワラキア、オスマン帝国の支配を経て、1881年にギリシャ王国領となりました。1947年まではトリカラ＝カルディツァ県として統治されていました。ギリシャ領となってからは、経済や農業が急速に発展しましたが、第二次世界大戦とギリシャ内戦によって甚大な被害を受けました。1950年代に復興を遂げ、インフラ整備も進みましたが、人口流出も始まりました。1980年代には経済が低迷し、失業率が増加しました。

行政区画

カルディツァ県は、以下の自治体（ディモス、市）から構成されています。

旧自治体（ディモティキ・エノティタ）
2011年のカリクラティス改革以前は、広域自治体（ノモス）としてのカルディツァ県は、以下の基礎自治体（ディモス）から構成されていました。改革後、旧自治体は新自治体（ディモス）を構成する行政区（ディモティキ・エノティタ）となっています。

交通

カルディツァ県内には、以下の交通網があります。

国道30号線
カルディツァ-ラリサ線

スポーツ

県内には、以下のようなスポーツチームがあります。

アナゲンニシ・カルディツァ（サッカー）

著名な出身者

カルディツァ県出身の著名な人物としては、以下のような人々がいます。

ニコラオス・プラスティラス (1883-1953): ギリシャ軍司令官
ゲオルギオス・カライスカキス (1780?-1827): ギリシャ独立戦争の英雄
ハリラオス・フロラキス (1914-2005): 政治家
セラフィム (1913-1998): アテネ大主教
エレナ・パパリズ (1982-): 歌手

外部リンク

Map of Karditsa （英語）
Ecoguides - Area of Karditsa （英語）
Karditsa e-City （ギリシア語）
[1] （ギリシア語）
MyKarditsa （ギリシア語）
Karditsa Wireless Metropolitan Network （ギリシア語）
[2] （ギリシア語）
Informations, maps, reservations for Lake Plastira - Λίμνη Πλαστήρα
Λίμνη Πλαστήρα

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