エトリア＝アカルナニア県

エトリア＝アカルナニア県について

エトリア＝アカルナニア県は、ギリシャ西部の西ギリシャ地方に属する行政区です。ギリシャ本土の北部に位置し、その領域は古代のアイトーリア地方とアカルナニア地方にまたがっています。県都は歴史的なメソロンギですが、経済の中心は県内最大の都市アグリニオです。

地理

エトリア＝アカルナニア県は、ギリシャ本土の北部に位置し、多様な地形を有しています。ペロポネソス半島とはリオ・アンディリオ橋で繋がっており、北はアルタ県とカルディツァ県、北東はエヴリタニア県、東はフォキダ県と接しています。ギリシャ最大の面積を誇る県でもあります。

地形

県北部、北東部、西部、南東部は山地が広がっており、アカルナニア山脈をはじめ、ヴァルトス山脈、マクリノロス山脈など、複数の山脈が連なっています。西側はイオニア海に面しており、北西にはアンヴラキコス湾、南にはコリンティアコス湾が広がっています。

県内には、アヘロオス川をはじめ、エヴィノス川、エルミツァ川など、複数の河川が流れており、特にアヘロオス川は肥沃な谷を形成し、南西部のデルタ地帯へと続いています。また、イオニア海に浮かぶ島々は、ケファリニア県とイタカ県に属しています。

主要都市

県内には、人口3,000人以上の都市が複数あります（2001年国勢調査時点）。

アグリニオ：人口約42,390人。県の経済的な中心地です。
ナフパクトス：人口約12,924人。歴史的な港町です。
メソロンギ：人口約12,225人。歴史的に重要な都市であり、県都です。
エトリコ：人口約7,423人。
アイオス・コンスタンディノス：人口約5,616人。
アンフィロヒア：人口約4,119人。
ヴォニツァ：人口約3,840人。
ネオホリ：人口約3,208人。
パネトリオ：人口約3,022人。

歴史

エトリア＝アカルナニア県は、オスマン帝国時代にはカルレリ県として知られていました。1820年代末のギリシャ独立戦争を経て、ギリシャ王国領となり現在の県が形成されました。当初はエヴリタニア県も含まれており、ギリシャで2番目に大きな県でした。1948年にエヴリタニア県が分離独立しました。

20世紀に入ると、リオとペロポネソス半島間を結ぶフェリーの運航が始まり、1950年代から1960年代にはカーフェリーも運行を開始しました。第二次世界大戦とギリシャ内戦では、多くの建物が破壊されましたが、後に再建されました。

1960年代には、レフカダ島との間に跳ね橋が架けられました。また、1970年代には、県内初の貯水池となるダムがアヘロオス川に建設されました。

行政区画

エトリア＝アカルナニア県は、以下の自治体（ディモス）から構成されています（2001年国勢調査時点）。カリクラティス改革以前は、29の基礎自治体からなっていました。

現在の自治体

（具体的な自治体名については、原文にリストがあるため、この説明では割愛します。原文の表をご参照ください。）

郡（エパルヒア）

かつては5つの郡が存在しましたが、2006年以降は法的な位置づけはありません。

交通

主要な道路として、以下の国道が県内を通っています。

国道5号線（欧州自動車道路E55号線）
国道38号線
国道42号線
国道48号線（欧州自動車道路E65号線）

メディア

県内には以下のメディアがあります。

ラジオ

Agrinio 93.7 FM

テレビ

Acheloos TV
Lychnos
Lepanto TV

新聞

29Dytika
Akarnania
En Bambini
Nea Epohi
Vela

著名な出身者

エトリア＝アカルナニア県出身の著名人には、以下のような人々がいます。

ストラトス・アポストラキス（サッカー選手）
ゲオルギオス・アタナシアディス＝ノヴァス（ギリシャ首相・弁護士・政治家）
フィリッポス・ダルラス（サッカー選手）
フリストス・ガルファリス（作家）
フリストス・カプラロス（画家）
パヴロス・カラコスタス（作家）
パンテリス・カラセヴダス（射撃選手・金メダリスト）
ミハリス・クシス（マラソン選手）
ニコラオス・マクリス（ギリシャ王国時代の政治家）
コスタス・メンディス（俳優）
アリスティディス・モスホス（オルガン奏者）
アンドレアス・パナゴプロス（政治家）
テオドロス・パパディミトリウ（彫刻家）
ピタゴラス・パパスタマティウ（脚本作家）
ハリラオス・トリクピス（ギリシャ王国首相）
スピリドン・トリクピス（ギリシャ王国首相）
ディミトリオス・ヴァルヴィス（ギリシャ王国首相）
ジノヴィオス・ヴァルヴィス（ギリシャ王国首相）
ヤンニス・イファンティス（詩人）

スポーツ

県内には、プロサッカークラブのPanaetolikos FCがあります。

外部リンク

Official website
culture.gr on Aitoloakarnania
Structurae on Aitoloakarnania
Society of Agrinio’s Youth and Students in Athens
Katafigio Nafpaktias(Mountainous Nafpaktia)])
* Katafygion Nafpaktias

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