カータレット (攻撃輸送艦)

USSカータレット(APA-70)について

USSカータレット（英語: USS Carteret (APA-70)）は、アメリカ海軍の攻撃輸送艦であり、ギリアム級攻撃輸送艦の14番艦として知られています。艦名は、ノースカロライナ州南東部に位置するカータレット郡にちなんで命名されました。

艦歴

カータレットは、1944年8月15日にアメリカ海事委員会の契約のもと、カリフォルニア州ウィルミントンのコンソリデーテッド・スチール社造船所にて進水しました。同年12月2日に海軍に取得され、翌日にはJ・L・ハンター大佐の指揮下で太平洋艦隊に配属されました。1945年1月24日には、兵員を乗せてカリフォルニア州サンディエゴを出港し、真珠湾へと向かいました。

太平洋戦争

硫黄島への途上、激戦が繰り広げられていた硫黄島にて兵員と装備を揚陸しました。支援のためにしばらく停泊した後、3月2日に死傷者を乗せてサイパンへと出航しました。3月19日には、兵員と装備を積載するため、ツラギ及びエスピリトゥサント島に寄港。そして4月9日、沖縄に到着し、以後1週間、昼間は揚陸作業を行い、夜間は沖へと退避しました。幸運にも「カミカゼ」の攻撃を受けることなく、4月23日に補修のためウルシー環礁へと後退しました。

5月16日には、パラオ、セブ島、サン・ペドロ湾に向けて出港し、各地でサンフランシスコに向かう乗客を乗せて太平洋を渡り、6月27日に入港。ワシントン州シアトルで短期間の補修を受けた後、7月17日に兵員・設備の展開のため再び太平洋に戻りました。

戦後

戦後は、太平洋各地から仁川へと進駐軍兵士を輸送する任務に当たりました。1945年10月24日から1946年3月2日までの間、米兵を日本や沖縄から米本土に帰還させる船団に2度参加しました。真珠湾で特別訓練を受けた後、5月28日から8月27日までビキニ環礁で実施された核実験・クロスロード作戦に第1統合任務部隊の一員として参加しました。1946年8月6日に退役し、クェゼリン環礁に曳航され、1948年4月19日に重巡洋艦トレドによって撃沈されました。

USSカータレットは、太平洋戦争における重要な役割を果たし、戦後の兵員輸送や核実験にも関与した艦船として、その名を歴史に刻んでいます。

外部リンク

Carteret (APA-70)
APA-70 Carteret

この記事はアメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。

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