ガブリエル・モレノ

ガブリエル・ホセ・モレノ：若き才能が開花したベネズエラ出身の捕手

ガブリエル・ホセ・モレノ（Gabriel José Moreno, 2000年2月14日 - ）は、ベネズエラのララ州バルキシメト出身のプロ野球選手。右投右打の捕手として、MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスで活躍しています。

ブルージェイズ時代：プロへの第一歩

2016年8月3日、モレノはアマチュア・フリーエージェントとしてトロント・ブルージェイズと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。2017年にルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ブルージェイズでプロデビューを果たし、着実に経験を積んでいきました。2018年にはルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブルージェイズとルーキー+級ブルーフィールド・ブルージェイズに所属し、2019年にはA級ランシング・ラグナッツでプレーしました。

2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの試合が開催されませんでしたが、オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、40人枠に登録されました。2021年はAA級ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツで開幕を迎えましたが、7月3日に骨折した右手親指の手術を受けるというアクシデントに見舞われました。

2022年、モレノはAAA級バッファロー・バイソンズでシーズンをスタートさせました。正捕手のダニー・ジャンセンが故障したこともあり、6月11日にメジャー初昇格のチャンスを掴みます。同日のデトロイト・タイガース戦に「8番・捕手」で先発出場し、メジャーデビューを果たしました。この試合の第4打席では、グレゴリー・ソトからメジャー初安打を記録しました。

ダイヤモンドバックス時代：才能の開花と躍進

2022年12月23日、モレノはドールトン・バーショとのトレードで、ルルデス・グリエル・ジュニアと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍しました。この移籍が、彼の才能を開花させる大きな転機となります。

2023年、モレノは正捕手として111試合に出場し、打率.284、7本塁打、50打点を記録しました。守備面では104試合に出場し、1捕逸、22暴投、盗塁阻止率39%（リーグ1位）という素晴らしい成績を残し、フィールディング・バイブル・アワードを受賞しました。ポストシーズンでは17試合で打率.238、4本塁打、12打点などと活躍し、チームを22年ぶりとなるワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。

プレースタイル

モレノは、攻守にバランスの取れた捕手として評価されています。打撃では、広角に打ち分ける技術を持ち、ミート能力が高いのが特徴です。守備では、強肩を生かした正確な送球で盗塁を阻止し、フレーミング技術にも優れています。2023年には盗塁阻止率でリーグ1位を記録しており、その守備能力の高さが際立っています。

受賞歴

ゴールドグラブ賞（捕手部門）：1回（2023年）
フィールディング・バイブル・アワード：1回（2023年）

背番号

55（2022年）
14（2023年 - ）


ガブリエル・モレノは、まだ若い選手であり、今後の成長が非常に楽しみです。ダイヤモンドバックスの正捕手として、さらなる活躍を期待されています。

もう一度検索