キタイゴロド

キタイゴロドは、モスクワの中心部、クレムリンと赤の広場に隣接する商業地区です。かつては城壁に囲まれていましたが、現在ではその一部が残るのみとなっています。

名称の由来

キタイゴロドの「ゴロド」は、ロシア語で「町」を意味します。「キタイ」は通常「契丹」を指す中国を意味しますが、この地名との直接的な関係は明確ではありません。一説には、初期の城壁が籠に土を入れて作られたことに由来し、その籠を作る植物の古語が語源であるとも言われています。

歴史的な城壁

1536年から1539年にかけて築かれた城壁は、13の塔と6つの門を有していました。壁の高さは平均6メートル。しかし、1930年代には残っていた塔の最後の部分が破壊され、現存するのはザリャーディエ地区とオホートヌイ・リャート駅付近の2箇所のみです。これらの残存部分から、往時のキタイゴロドの姿を想像することができます。

広場群

キタイゴロドは、モスクワの主要な広場群の一角を担っています。劇場広場（ボリショイ劇場）、革命広場、ルビャンカ広場（KGB本部）、スラヴャンスカヤ広場などが含まれ、歴史と文化の中心地としての役割を果たしてきました。

主要な建物

キタイゴロドには、歴史的な建造物や商業施設が数多く存在します。

グム百貨店: 赤の広場に面する、壮麗な外観を持つ百貨店。高級ブランドから日用品まで、幅広い商品を取り扱っています。
スタールイ・ゴスチーヌイ・ドヴォール: 歴史的なアーケードで、現在はオフィスや店舗として利用されています。
ニキートニキの至聖三者教会: 色鮮やかな装飾が特徴的な教会。

これらの建物は、キタイゴロドの歴史と文化を今に伝える貴重な遺産です。

周辺情報

キタイゴロドを訪れる際は、近隣のクレムリンや赤の広場も合わせて観光するのがおすすめです。また、キタイ・ゴロド駅は、モスクワ地下鉄の主要な駅であり、市内各地へのアクセスに便利です。

参照項目

クレムリン
赤の広場
キタイ・ゴロド駅

外部リンク

Moscow Walking Tour: Kitay-Gorod (National Geographic)
A Walking Tour in Kitai-Gorod, Moscow

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