キャンバス (周遊バス)

加賀周遊バス「キャンバス」

キャンバスは、石川県加賀市を中心に運行する観光周遊バスです。その名の通り、「絵を描く」ように加賀の魅力を巡り、「CAN(できる)」という可能性を広げる役割を担っています。まちづくり加賀が運行主体となり、日本海観光バスに運行を委託しています。

概要

2000年に加賀商工会議所が試験運行を開始し、その後「まちづくり加賀」が本格運行を引き継ぎました。海側の片山津温泉や加賀橋立、山側の山代温泉や山中温泉を結ぶルートに加え、小松空港へのアクセス路線も運行しています。2022年12月にはルート再編が行われ、より多様な観光ニーズに対応できるようになりました。

運行ルート

主なルートは以下の通りです。

山まわり線: JR加賀温泉駅と山代・山中温泉を結び、那谷寺やゆのくにの森などへもアクセスできます。
加賀小松線: JR加賀温泉駅から日本自動車博物館や粟津温泉を経由し、那谷寺へと至ります。
海まわり線: JR加賀温泉駅から加賀市医療センター、橋立漁港、片山津温泉などを巡ります。
加賀越前線: JR加賀温泉駅から菅生石部神社や山ノ下寺院群を経由し、福井県あわら市の吉崎御坊蓮如上人記念館へと足を延ばします。
小松空港線: JR加賀温泉駅と小松空港を結び、観光客のアクセスをサポートします。

これらの周遊ルートに加え、地域住民の生活を支えるローカル系統も運行しています。ただし、ローカル系統ではフリー乗車券が利用できないなどの注意点があります。

沿革

2000年8月：加賀商工会議所が無料運行を開始
2000年9月：有料運行に移行
2001年4月：「まちづくり加賀」が運行主体となり本格運行を開始
2007年1月：山まわりルートと海まわりルートに分割
2010年7月：山中温泉への乗り入れを開始、運行委託先を日本海観光バスに一本化
2012年4月：小松空港線を開設
2018年12月：粟津温泉への乗り入れを開始
* 2022年12月：周遊ルートを再編

運賃・乗車券

キャンバスでは、1日乗車券や2日乗車券などの周遊乗車券が販売されています。小松空港線利用の場合は、空港アクセス券が必要です。また、企画乗車券として、バス乗車券や施設入場券などがセットになったお得なチケットも用意されています。JR西日本の「金沢・加賀・能登ぐるりんパス」やJR東海の「金沢・加賀・能登ぐるりんきっぷ」でも乗車可能です。

車両

車両は、九谷焼の五彩をイメージしたカラーリングが特徴です。かつては加賀市内の風景や人物が描かれたラッピングバスも運行していましたが、現在は単色使用の車両が増えています。各車両にはバスガイドが同乗し、観光案内や乗車券販売などを行っています。

まとめ

キャンバスは、加賀温泉郷を巡る観光に便利なバスです。主要な観光スポットを効率よく回ることができ、車窓からの景色も楽しめます。加賀を訪れる際は、ぜひキャンバスを利用して、その魅力を満喫してください。

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