キング・ハク

キング・ハクと彼のレスリングキャリア

キング・ハク（King Haku、本名：Tonga 'Uli'uli Fifita）は、1959年2月3日にトンガのヌクアロファで生まれたプロレスラーです。彼は元々大相撲の力士としてキャリアをスタートさせ、朝日山部屋に所属していました。トンガの国王の命により日本に来日したハクは、福ノ島の名前で幕下まで昇進しましたが、親方の死去に伴う部屋の後継問題により、1976年に相撲界を引退することとなりました。

プロレスラーとしてのデビュー

1977年に全日本プロレスに入団し、1978年にはアメリカに渡り、アマリロ地区でプリンス・トンガとしてデビューを果たしました。彼はアイランダー系のレスラーとして、NWAのさまざまなローカル・テリトリーで活躍しました。特に、1979年にはNWA世界6人タッグ王座を獲得し、1980年にはハワイでヘビー級チャンピオンに輝きました。

日本では、1980年7月に愛知県津島市の大会でリック・デビッドソンとの対戦でデビューし、1982年の春まで全日本プロレスで若手選手として活動しました。多くの著名なレスラーと対戦し、技能を磨いていきました。

北米での成功

1982年からは北米のレスリングシーンに移り、キング・トンガに名前を改めてヒール役で活躍しました。特にフロリダのCWFにおいてはブッカーのドリー・ファンク・ジュニアと連携し、ニューヨークからの強豪にも挑戦しました。1984年にはカナダでカナディアン・インターナショナル・ヘビー級王座を獲得し、その後もAWAなど多くの団体で名を馳せました。

1986年にWWF（現在のWWE）と契約し、ハクというリングネームで活動を開始します。最初はベビーフェイスとして売り出されましたが、その後ヒール転向し、ブリティッシュ・ブルドッグスとも抗争を展開しました。1988年には、「キング」の称号を獲得し、ハルク・ホーガンとの連戦も行いました。

レスリング以外のエピソード

ハクはプロレスリングの技量だけでなく、ストリートファイトでも強いことで知られています。さまざまなエピソードがあり、友人たちからは彼の温和さと同時に怒った際の恐ろしさが語られています。また、彼は特に酒の席でトラブルが多く、暴力沙汰に巻き込まれることもあったようです。ハク自身、普段は優しい性格であるものの、彼を怒らせると危険だと評価されています。

得意技とタイトル

ハクはさまざまな技を駆使しましたが、特にトンガン・デス・グリップやダイビング・スプラッシュが有名です。また、数々の団体でタイトルを獲得し、レスリング界でもその名を轟かせました。特にWWFではタッグタイトルを獲得し、分野での活躍は目立っています。

晩年の活動

2000年代に入っても、ハクは多くの団体で活動を続け、息子たちとも一緒にリングに上がることがありました。日本の新日本プロレスやアメリカのインディー団体などでなお活躍し続ける中で、彼のレスリングスタイルや存在は多くのファンに愛されています。彼のキャリアは長く、多彩で、その影響は今なお残っています。

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