ギターを持った渡り鳥

ギターを持った渡り鳥

『ギターを持った渡り鳥』は、1959年に公開された日本の映画で、小林旭が主演を務めました。彼は作中で同名の主題歌を歌い、こちらもシングルとして発売され、映画とともに大ヒットしました。

概要

この映画は、同年夏に公開された小林旭主演の『南国土佐を後にして』の成功を受けて制作されたアクション映画です。舞台は北海道の函館市。主人公の滝伸次がギターを片手に各地を渡り歩き、様々な事件に遭遇しながら悪を懲らしめるというストーリーが展開されます。この映画のヒットにより、1962年まで、設定を引き継いだ合計8作の『渡り鳥シリーズ』が制作されました。

シリーズ作品はどれも、主人公の滝伸次が刑事を辞めてギターの流しとなり、流れ着いた土地で女性と知り合い、その土地で暗躍する黒幕を懲らしめて再び旅立つという、共通のプロットを持っています。

キャスト

滝伸次：小林旭
秋津由紀：浅丘ルリ子
庄司澄子：中原早苗
リエ（バーの女主人）：渡辺美佐子
秋津礼三郎（由紀の父・澄子の兄・秋津組組長）：金子信雄
安川（海運会社社員）：青山恭二
殺し屋ジョージ：宍戸錠
マリ（踊り子・ジョージを追う女）：白木マリ
沼田刑事：二本柳寛
庄司明夫（澄子の夫・海運会社社長）：木浦佑三

その他、多くの俳優が出演しています。

スタッフ

監督：齋藤武市
企画：児井英生
原作：小川英
脚本：山崎巌、原健三郎
撮影：高村倉太郎
音楽：小杉太一郎

脚本には、当時衆議院議員であった原健三郎がクレジットされていますが、実際には脚本作業には関与していません。原は、映画のアイデアや資料を提供したとされています。

続編

『渡り鳥シリーズ』として、以下の作品が制作されました。

口笛が流れる港町
渡り鳥いつまた帰る
赤い夕陽の渡り鳥
大草原の渡り鳥
波濤を越える渡り鳥
大海原を行く渡り鳥
北帰行より 渡り鳥北へ帰る
渡り鳥故郷へ帰る

主題歌

映画の公開と同時に、同名主題歌『ギターを持った渡り鳥』のシングル盤が発売されました。作詞は西沢爽、作曲は狛林正一、歌は主演の小林旭です。

影響

この映画は、後の作品にも影響を与えました。

快傑ズバット：主人公・早川健（演：宮内洋）は、本作の主人公・滝伸次のオマージュです。
オレたちひょうきん族：タケちゃんマンのコントでパロディ化されました。

外部リンク

ギターを持った渡り鳥 - 日活
ギターを持った渡り鳥 - 文化庁日本映画情報システム
ギターを持った渡り鳥 - KINENOTE
ギターを持った渡り鳥 - allcinema

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