ギミア・ぶれいく

『ギミア・ぶれいく』の概要

『ギミア・ぶれいく』は、1989年10月10日から1992年9月29日までTBS系列で放送された、毎週火曜日の2時間枠を持つ大型エンターテインメント番組です。この番組は「社運バラエティー」というキャッチフレーズのもとに、TBSの視聴率回復を目指してスタートしました。番組名の由来は、英語の「gimme a break」で、「いい加減にしろ」といった意味を持ちます。

出演者と番組の特徴

番組は、大橋巨泉がスーパーバイザーを務め、関口宏や石坂浩二、ビートたけし、竹下景子、関口照生など、多彩なメンバーが出演しました。基本的にはバラエティーやドキュメンタリーを中心に構成され、特集では各タレントが「プレゼンター」として視聴者に提供する内容が紹介されました。

番組の進行役は主に巨泉が担当していましたが、彼が出演しない回もあり、その際は他のメンバーが進行を助けることがありました。また、竹下と関口照生は夫婦ですが、同じ回には出演しない決まりがありました。

特別企画の収録は放送日の夕方に行われ、擬似生放送形式で、初回を除くと通常は収録の方式が取られていました。視聴率が影響を受けやすい時間帯のため、番組はTBSの運命ともいえるものでしたが、その後は次第に注目を集め、視聴率も回復していきました。

特徴的な企画や放送内容

この番組では、視聴者の関心を引くために様々な企画が展開されました。代表的な内容としては、「糸井重里・徳川埋蔵金発掘プロジェクト」や「史上最強のクイズ王決定戦」などがあり、ペースを変えるエピソードで多くのファンを魅了しました。また、「笑ゥせぇるすまん」のアニメ化も大きなヒットを記録し、番組の人気を一層高めました。

1990年には、「潜入ヤクザ24時」というドキュメンタリーを放送し、その内容が大きな波紋を呼びました。放送された債権取立てのシーンが証拠となり、警察による捜査が行われる事態にまで発展しました。ドキュメンタリーのリスクとその影響力を示す重要な出来事となりました。

終了とその後の影響

1992年には最低視聴率を記録し、同年9月に番組は最終回を迎えることとなりました。しかし、翌月からはその内容を踏襲した『THEプレゼンター』として新たに放送が再開され、こちらも約3年半続きました。また、2008年には『バラエティーニュース キミハ・ブレイク』という形式でリメイクされ、16年ぶりの復活を果たすこととなりました。

まとめ

『ギミア・ぶれいく』は、斬新な企画と多彩な出演者によって日本のバラエティ番組の新たなスタンダードを作り出した作品であり、今もなお多くの人に記憶されています。その斬新な視点とエンターテインメント性は、その後の番組にも多大な影響を与えることとなりました。

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