ギリシャの政党

ギリシャの政党

ギリシャの政党システムは、長らく新民主主義党（ND）と全ギリシャ社会主義運動（PASOK）による二大政党制が続いていました。しかし、2010年の経済危機をきっかけに、この構造は大きく変化しました。

二大政党制の終焉

経済危機と緊縮財政政策への国民の不満が高まる中、小規模な政治運動が台頭し、2012年の議会選挙でPASOKが大きく議席を減らす一方、急進左派連合（SYRIZA）が躍進しました。2015年の総選挙ではSYRIZAが第一党となり、NDは第二党に後退、PASOKはさらに議席を減らし、二大政党制は事実上崩壊しました。

現在の議会に議席を有する政党（2023年8月現在）

新民主主義党（ND）： 中道右派の保守政党。
急進左派連合（SYRIZA）： 左派政党。
PASOK・変革のための運動： 中道左派政党。
ギリシャ共産党： 左派政党。
ギリシャの解決策： 右派政党。
スパルタンズ： 極右政党。
民主愛国運動「勝利」： 極右政党。
自由への道のり： 左派政党。

その他の現存政党

国民正統派運動（LA.O.S.）： 極右政党。
民主左派（DIMAR）： 中道左派政党。
民主社会主義運動（KIDSO）： 中道左派政党。
独立ギリシャ人： 中道右派政党。
黄金の夜明け： 極右政党。
人民連合 (ギリシャ)（LAE）： 極左政党。

かつて存在した政党

日本党 (ギリシャ)
ポタミ： 中道政党。

関連項目

二大政党制
ギリシャ議会

今日のギリシャ政治は、多岐にわたる政党が影響力を持つ多党制の様相を呈しています。経済危機以降、有権者の政治的指向は多様化し、既存の政治勢力に対する不信感から、新たな政治運動や政党が生まれています。今後のギリシャ政治の動向は、これらの多様な勢力の相互作用によって左右されることになるでしょう。

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