クイアバ

クイアバ (Cuiabá)

クイアバはブラジルのマットグロッソ州にある州都で、南アメリカ大陸のほぼ中心に位置しています。日本語では「クヤバ」と表記されることがありますが、ポルトガル語の発音に基づくと「クイアバー」となります。特に、パンタナール自然保護区への玄関口として知られ、多くの観光客が訪れます。

歴史

クイアバの起源は、18世紀前半で、その頃に金鉱が発見され、集落が形成されました。1835年にはこの地域の州都としての地位を確立しましたが、先住民との抗争や、19世紀後半のパラグアイとの戦争（三国同盟戦争）により、一時的に衰退しました。しかし、その後都市化が進み、20世紀にはブラジル内陸部の主要都市の一つとなりました。観光に訪れる外国人も増え、2014年にはFIFAワールドカップの開催都市の一つにも選ばれました。

地理

クイアバは内陸部、特にパラグアイ川の支流であるクイアバ川沿いに位置しています。この川は下流に向かうと、ボリビアとの国境に近いコルンバへと続いています。地理的な特性により、周囲には多様な生態系が広がっており、自然愛好者にとって魅力的な場所となっています。

気候

この地域はケッペンの気候区分ではサバナ気候（Aw）に分類され、特徴としては乾季と雨季が明確に分かれています。特に雨季には豪雨が降ることがあり、自然環境に影響を与えます。また、温暖な気候も観光に寄与しており、一年を通じて多くの訪問者を惹きつけています。

観光

クイアバには豊かな自然が広がっており、多くの観光アクティビティがあります。特に、クイアバからアクセスできるパンタナール自然保護区では、トレッキング、スカイダイビング、釣り、熱気球体験など多彩なアウトドア活動が楽しめます。訪れる人々はその美しい風景や多様な動植物に魅了されることでしょう。

交通

交通面では、マレシャウ・ロンドン空港が主要なハブとなっており、LATAM ブラジルやゴル航空などの航空会社が、サンパウロやリオ・デ・ジャネイロ、ブラジリア、マナウスといった大都市からの便を運行しています。また、長距離バスも国内の主要都市から運行されており、便利なアクセスが提供されています。

姉妹都市

クイアバはいくつかの姉妹都市を持っています。これらの都市には、チリのアリカおよびイキケ、イタリアのトリノ、中国の麗水市、パラグアイのペドロ・フアン・カバリェロ市、チェコのズリーン、アメリカ合衆国のデンバーがあります。これにより、国際的な交流が進められています。

出身者

クイアバはスポーツ界でも多くの才能を生み出しています。特にサッカー選手が多く輩出されており、著名な選手としてはジョベルト・アラウジョ・マルチンス、パウロ・アントニオ・デ・オリベイラ、そしてジェイウソン・デ・カルバーリョ・ソアレスなどがいます。

クイアバはその豊かな自然と歴史、文化的背景から、多くの魅力を秘めた都市です。訪れる際は、そのすべてを体験することをおすすめします。

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