クタイシ

クタイシの概要

クタイシ（グルジア語：ქუთაისი、アブハズ語：Kәҭesh、ロシア語：Кутаиси）は、グルジアのイメレティ州に位置し、その中心都市として知られています。この町はリオニ川のそばに広がり、2020年の推定人口は約13.5万人です。かつては『Кутаис（クタイス）』とロシア語で表記されていました。首都トビリシからは221キロメートル離れています。

歴史的背景

クタイシは古代ギリシアの神話で知られるコルキス王国の首都とされ、紀元前6世紀から紀元前2世紀にかけて栄えていました。また、975年から1122年まではグルジア王国の中心地であり、15世紀以降にはイメレティ王国の首都としての役割も果たしました。1810年にはロシア帝国に併合され、その後も多くの歴史的変遷を経てきました。

名所

クタイシには多くの歴史的および文化的名所があります。特に有名なのは11世紀に建立されたバグラティ大聖堂や、その近郊に位置するゲラティ修道院です。これらはユネスコの世界遺産にも登録されており、観光客にとって必見のスポットとなっています。

教育と文化

1840年にはクタイシにギムナジウムが設立され、数多くの著名な人物を輩出しました。言語学者のニコライ・マルや心理学者のディミトリ・ウズナゼ、詩人のウラジーミル・マヤコフスキーらがその一部です。また、クタイシはグルジアにおけるアヴァンギャルド運動の中心地としても知られ、1916年に結成された「青い角」というグループが活動を展開していました。

2012年にはジョージア議会がトビリシからクタイシに移転したことも大きな出来事です。このことは、クタイシの政治的、文化的な重要性をさらに高めました。

気候

クタイシは温暖湿潤気候に分類されており、年間を通じて降水量が豊富です。日本の暖地と似たような気温の推移がありますが、冬は雨が多く、晴れる日が少ないのが特徴です。夏になると気温が上がり、30℃を超える日も多くありますが、比較的涼しい日もあります。

交通

クタイシにはダヴィト・ザ・ビルダー・クタイシ国際空港があり、市の14キロメートル西に位置しています。この空港は、近隣地域との重要な交通アクセスを提供しています。

姉妹都市

クタイシは多くの国際的な都市と姉妹都市関係を結んでおり、例えば、イギリスのニューポートやアメリカ合衆国のコロンビア、ブルガリアのプロヴディフなどがあります。これにより、クタイシの国際的なネットワークが強化されています。

結論

このように、クタイシは古代から近代まで続く豊かな歴史と文化を持つ都市です。多くの観光名所や教育機関が存在し、訪れる人々を魅了し続けています。

もう一度検索