クリス・ドールマン (アメリカンフットボール)

クリス・ドールマン：NFLを代表するディフェンスエンドの生涯

クリス・ドールマン（Chris Doleman, 1961年10月16日 - 2020年1月28日）は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス出身の元アメリカンフットボール選手。
NFLのミネソタ・バイキングス、アトランタ・ファルコンズ、サンフランシスコ・フォーティナイナーズで、1985年から1999年までの15年間、ディフェンスエンドとして活躍した。
背番号は56番。

ハイスクール、大学時代

ペンシルベニア州のハイスクール時代には、フットボールではラインバッカー、バスケットボールではフォワードとして活躍。
オールペンシルベニア州に選出されるなど、その才能を発揮した。

ピッツバーグ大学に進学後、1年次から12サックを記録。4年次には3試合を欠場しながらも、6サック、100タックルを達成するなど、主力選手として活躍した。

NFLでの活躍

1985年のNFLドラフトで、ミネソタ・バイキングスから1巡目全体4位指名を受け入団。

プロボウルに8回選出、オールプロにも6回選ばれるなど、NFLを代表するディフェンスエンドとしてその名を馳せた。
15年間のキャリアで150.5サックを記録している。

1989年には、NFL最多となる21サックを記録。最終週のシンシナティ・ベンガルズ戦では4サックをあげるなど、圧倒的なパフォーマンスを見せた。

1991年にフリーエージェントとなったが、バイキングスと再契約。

1994年には、バイキングスのドラフト2巡目指名権とのトレードで、アトランタ・ファルコンズへ移籍。
同年4月には、ファルコンズと2年契約を結んだ。

1996年からは、サンフランシスコ・フォーティナイナーズでプレー。1998年には15サックを記録し、チームの勝利に貢献した。

1999年には、古巣のバイキングスに復帰し、その年限りで現役を引退した。

引退後

2005年、プロフットボール殿堂入り候補者として初めてノミネート。

2012年には、プロフットボール殿堂入りを果たし、その功績が讃えられた。

晩年

2018年1月25日、膠芽腫に罹患していることが判明。脳手術を受けたものの、2020年1月28日に58歳で死去。

プレースタイル

クリス・ドールマンは、卓越した pass rush 技術を武器に、相手クォーターバックを追い詰めるディフェンスエンドだった。

成績

150.5サック
8インターセプト
2タッチダウン
ファンブルリカバー24回
セイフティ2回
プロボウル8回出場（1987, 1988, 1989, 1990, 1992, 1993, 1995, 1997）
オールプロ選出6回（1987, 1988, 1989, 1990, 1992, 1993）
NFL最多サック1回（21.0サック）（1989）
en:National Football League 1990s All-Decade Team選出
UPI NFLディフェンスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー

同期

1985年ドラフト組には、ブルース・スミス、ジム・ラシェイ、ジェリー・ライス、ウィリアム・ペリー、ランドール・カニンガム、フランク・ライク、アンドレ・リード、ハーシェル・ウォーカー、ケビン・グリーン、スティーブ・ボノ、ダグ・フルーティなどがいる。


クリス・ドールマンは、その卓越した才能と努力で、NFL史に名を残す名選手となった。
彼の功績は、これからも長く語り継がれるだろう。

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